<CPKC女子オープン 最終日◇27日◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6685ヤード・パー72>
畑岡奈紗が最終日にまくった。6バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル2アンダー・13位タイでカナダ決戦を締めくくった。あと2打よければトップ10というなかで「最後ボギーにしてしまったのは悔しいですけど、なかなかいい感触がなかったなかで今日伸ばせたのは大きい」と胸を張った。
昨年4月以来のツアー優勝を命題にスタートした今大会だったが、初日の2オーバーが響き、優勝争いからは早々に脱落した。それでも最後はやはり強い姿を見せた。「ショットもキレていて、4日間通してだとチャンスも多かったし、パッティングもちゃんと打てていたので良かった」とショット面、パッティング面ともに朝から好感触。1番のパー5で微妙な下りのラインを入れてバーディとしたことで勢いに乗った。
その後も5番、7番とバーディを重ね、トゥデイ3アンダーで折り返すと、11番、12番でも連続バーディ。上位陣がまだスタートしていない中とはいえ、リーダーボードを一気に駆け上がった。「後半までボギーフリーでしたし、良かった」と気持ちよくスコアを伸ばした。
14番で初ボギーが来ても15番ですぐさま取り返し迎えた最終ホール。「6ついけばトップ10はいけると思っていた」と最終ホールもバーディを奪えば計算通りだったが、ここで攻めた結果のボギー。後味は悪いが、18ホールの内容には満足感がにじむ。
7月の「全米女子オープン」では単独首位スタートから最終日に崩れて4位、「アムンディ・エビアン選手権」でも同じく最後に1つ落とし3位タイ。「AIG女子オープン」(全英)でも2オーバーと、ここ数試合はファイナルラウンドで涙をのんでいた。「ここ最近、最終日にうまくいっていなかったので、収穫かなと思います」と表情も明るい。
「順位を上げて終われたのは本当に良かった」とここまでの苦しい流れを断ち切り、気持ちもさらに引き締まる。「来週は優勝争いできるように頑張りたい」。強いエースが戻る日は、そう遠くない。(文・高桑均)