22日からスコットランドのセント・アンドリュースで今季の海外女子メジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英)が行われる。近年、男女を通じてメジャー大会の賞金は“高騰”の一途をたどっているが、全英女子も例外ではない。
今大会がメジャーに昇格したのは2001年。同年は朴セリ(韓国)が優勝しているが、その時に得た賞金は22万1650ドル(約2660万円 ※当時のレート、以下同様)だった。そこからは微減の年もあったが、基本的には右肩上がり。17年には初めて50万ドルを突破した。
そして渋野日向子が制した19年大会の賞金総額は450万ドル(約4億7700万円)で、優勝賞金は67万5000ドル(約7155万円)だった。この年は冠スポンサーがAIGに変わった初年度。18年大会の優勝者が得たのは49万ドル(約5390万円)だったことを考えると、大幅増額の恩恵を受けたともいえる。
ただ、そこからさらに賞金の増額ペースは加速することになる。20年大会こそ据え置きだったが、21年の優勝賞金は87万ドルになり、22年には100万ドル超えの109万5000ドルに。そして昨年の勝者リリア・ヴ(米国)は135万ドル(約1億9400万円)を得るまでに達した。この年の総額は22年比23%アップの900万ドル(約13億円)で、もちろん大会史上最高額だった。
そして現地時間21日に行われたR&Aの会見で、今年はその昨年からさらに50万ドルアップの総額950万ドル(約13億7961万円)がかけられることが発表された。優勝賞金も142万5000ドル(約2億691万円)と破格。勝者が手にする額はメジャー初年度の01年と比べると実に約6.4倍、渋野が手にした67万5000ドルと比較してもわずか5年で約2.1倍という“成長率”だ。
今年の「全米女子オープン」を制した笹生優花は240万ドル(約3億7000万円)、「アムンディ・エビアン選手権」で勝った古江彩佳は120万ドル(約1億9000万円)を手にしている。“聖地”でもビッグマネーをつかむ日本勢が現れるのか?
【全英女子オープン・優勝賞金額の推移】
2000年 17万8800ドル
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2001年 22万1650ドル
2002年 23万6383ドル
2003年 25万4880ドル
2004年 29万880ドル
2005年 28万208ドル
2006年 30万5440ドル
2007年 32万512ドル
2008年 31万4464ドル
2009年 33万5000ドル
2010年 40万8714ドル
2011年 39万2133ドル
2012年 42万8650ドル
2013年 40万2584ドル
2014年 47万4575ドル
2015年 46万4817ドル
2016年 41万2047ドル
2017年 50万4821ドル
2018年 49万ドル
2019年 67万5000ドル
2020年 67万5000ドル
2021年 87万ドル
2022年 109万5000ドル
2023年 135万ドル
2024年 142万5000ドル
※2001年からメジャー大会に昇格