<AIG女子オープン 事前情報◇20日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
「宮里藍 サントリーレディスオープン」を制し出場権を手にした大里桃子がプロアマに参加。初めての海外メジャーに向けて、気持ちは高まっている。
メジャーどころか、プロになってからはプライベートでも縁がなかった海外。ましてや、初めてのメジャーの舞台が“聖地”セント・アンドリュース。「『すげー』って言いながら写真を撮ってます(笑)」と興奮を隠せない。
先週の土曜日の夜に現地に到着すると、日曜日、月曜日、そして火曜日のプロアマと合計3ラウンドを行った。月曜日は2019年大会覇者で、“親友”の渋野日向子と回った。「日本にはないようなコースだね」と談笑しながら、笑顔でラウンドを楽しんでいた。
「もうあすは、回らないです(笑)」と、コースチェックは“お腹いっぱい”といったところ。準備は万端で、残り1日は調整のみで本番に備える。
そして、佐伯三貴からアドバイスをもらったことも明かした。佐伯といえば、前回セント・アンドリュースで全英が行われた2013年に、コースレコードタイの「66」をたたき出している。“聖地”を知り尽くした先輩から「いろいろレクチャーいただきました」とアドバイスを受けた。ただ、その内容は「コースのレクチャーは少なかったかも。『飛ぶよ』とか…(笑)」とコースの情報は少なく、「ごはんは何を持っていけばいいか」など主に海外生活への極意を教えてもらったと笑った。
実際にコースを回ると、「聞いてた通りすごく下が硬いし、フォローが吹くとすごく距離も出たりする」と“リンクスならでは”の経験を身をもって感じた。「ポットバンカーに入れないように。記憶をもとにマネジメントできたらと思います」。みっちり行った予習は、本番で生きてくるはずだ。(文・齊藤啓介)