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「どん底」からの復活劇へ 渡邉彩香が再起に向けた初戦で上位発進

渡邉彩香が首位と4打差の6位タイと上々の滑り出し。好調の理由は?

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年2月29日 08時54分

<ダイキンオーキッドレディス 初日◇29日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6595ヤード・パー72>

今季のツアー出場権をかけた昨年のJLPGAファイナルQTを55位で終え、前半戦の出場数がかなり制限されてしまった渡邉彩香。「どん底」の気持ちから切り替えて、国内女子ツアー開幕戦を迎えた。

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インコースからスタートした渡邉は6バーディ・3ボギーの「69」をマークし、3アンダー・6位タイ発進を決めた。良い滑り出しにつながった要因はパッティングにあった。これまでは「あと一転がり」で入るようなボールスピードでストロークをしていたが、「ショートして、バーディパットが届かないことが目立ったので」と、このオフに心機一転。 

 いままで使っていた硬めの打感からやわらかい打感のパターに変えて、「ジャストタッチ」から「しっかり打てる」ストロークに改善。一時はゴルフから離れることも考えていた渡邉であったが、この変更が功を奏して上位発進を決めた。

 QTを終えたときは苦しい日々が続いていたが、「いろいろな方とお話しする機会」があったという。「そのなかで、“もっとやりたいな”という気持ちが出てきた」と周りにいるゴルフ界やアスリート関係の人たちの経験談などを聞けたことでポジティブな気持ちに切り替えることができた。 

 「(自分よりも)もっと苦しい思いして、それでも頑張っている人がいると感じた。私はまだまだ“甘かったかな”という気持ちが、年明けぐらいに芽生えてきたので。今回、こうしてチャンスをもらえて良かったと思います」と笑顔を見せた。

「このまま終わりたくないという気持ちが一番自分を“奮い立たせている”と思うので、その気持ちがある限りは、精一杯頑張りたいと思っています」と話した。

 一度沈んだ気持ちを立て直し、良いスタートを切った渡邉。残り3日間も自身の気持ちをさらに“奮い立たせる”ゴルフで、頂点へ突き進む。(文・高木彩音)

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