JLPGAツアー
国内女子
大王製紙エリエールレディス
『@與語優奈』はこれが最後 プロテスト合格直後の19歳がアマとしてトーナメントに出場
最終プロテストに合格した19歳の與語優奈が、アマチュアとして本大会に出場する。
配信日時: 2023年11月15日 22時20分
<大王製紙エリエールレディスオープン 事前情報◇15日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
「アマチュアとして出る最後のツアーなのですごく楽しみ。楽しみたいという気持ちが大きいですね」。今月3日まで行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストで15位タイに入り、2度目の挑戦で合格をつかみとった與語優奈(よご・ゆいな)が、多くの選手にとってシーズン最終戦となる愛媛での試合に出場する。
今回の合格者たちはすでにプロテスト翌日に入会式こそ終えているが、JLPGAの正会員になるのは12月1日付。そのため與語にとって、今週の大会は“プロ初戦”ではなく“アマ最終戦”になる。8月29日に奈良県のKOMAカントリークラブで行われた、この大会の予選会(関西大会)で優勝してまずは出場権を獲得。そして、その後に行われたテストに合格したため、今回の“アマチュアプロ”のような形での参戦になった。
自身の立場については、やはり『プロ、アマ、どっち?』という気持ちもあるようだが、ここをルーキーイヤーに向けてのいい準備試合にするつもりだ。プロテスト合格者たちは、今年の大一番を終えたのもつかの間、すぐにQTに出場し他の先輩プロたちと同様に来季の出場権をかけて戦う。「この試合が終わるとすぐにQTがあるので、そこにいい流れで行けるように頑張りたいです」。いわば格好の“前哨戦”ともいえる。
今は、徐々にだがプロになった実感が湧いてきている時期。所属先の麗澤瑞浪ゴルフ倶楽部(岐阜県)に行く度にかけられる『おめでとう』、『頑張ってね』などの祝福が、その気持ちを強めてくれる。そしてすぐに愛媛で、その雄姿を見せられるのも大きなよろこびのひとつになるだろう。
コースも「嫌いではないです」と好感触。目標を聞くと「しっかり予選を通過できるように」と謙虚だ。4日間の激闘の疲れもすっかり癒え、臨戦態勢も整っている。名前の前に、アマチュアを意味する『@』がつく試合はこれが最後。そこでまずは持ち味のアイアンショットのキレ味を披露したい。(文・間宮輝憲)