<中日クラウンズ 初日◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
昨年11月にプロ転向した期待のルーキー、中野麟太朗が「67」をマークし、3アンダーの10位タイと順調なスタートを切った。今大会はアマ時代の2023年(予選落ち)、昨年(42位)に続き3度目の出場。「無理攻めでボギーなんて死ぬほど打ってきたんで、その経験が生きています」。初日はボギーなしと成長したゴルフを見せた。
前半のインはバーディもボギーもなく静かな内容。「チャンスを作れず、チャンスを生かせずという感じで、波に乗れなかったんですけど、バーディがいいきっかけになりました」。後半の2番パー5では2打目を「きょうのピンポジだと入れたくなかった」というグリーン手前のバンカーに打ち込んだものの、ここから1メートルに寄せてバーディ。その後はさらに2つのバーディを重ねた。
ACNツアーを含めて今大会で5連戦。「こうして試合が続けば運がないことだってあります。プロは生活がかかっているんで、ひとつのボギーで落ち込んでいたらもったいない。最近ちょっとだけ大人になれたのかなと思います」。難コースの和合ではその思いもより強くなる。「自我を出し過ぎずに自分のゴルフができそうなホールではやる。雨でグリーンが軟らかかったとはいえ、和合でノーボギーは相当うまいと思います」と胸を張った。
堅実なマネジメントを支えているのは好調の3Wでのティショットだ。初日に1Wを使ったのは「6回ぐらい。それでも多かった方だと思います」。その他のホールでは3Wを多用した。「今まで3Wが嫌いであまり持てなかったんですけど、コツをつかんだら3Wも悪くないなと思うようになりました」。
肝心のコツは3週前の「東建ホームメイトカップ」(5位)の際につかんだもの。「ショット全体に通じることなんですけど、3Wが劇的に良くなりました。感覚的なことで伝えるのが難しいし、この調子がずっと続くわけではないので、企業秘密ということにしておいてください(笑)」。嫌いだったはずの3Wが今週は和合攻略の武器になっている。
ルーキーイヤーのテーマは泥臭いプレーをすること。「プロには華やかでカッコいいプレーも必要かもしれないですけど、それよりもプロになったんだという覚悟を一打一打に乗せていきたいと思っています」。しぶとくパーを拾って、巡ってきたチャンスを確実にモノにする――。アマ時代にもツアーで優勝争いを演じた22歳の大器はそんなゴルフで初優勝を目指す。(文・田中宏治)
