日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が2024年の「GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー」、「GTPA特別賞」の表彰選手を発表した。新人賞には杉浦悠太、特別賞には松山英樹、笹生優花、古江彩佳、竹田麗央、上田桃子が輝いた。
杉浦は昨年11月にツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たすと、すぐにプロ転向。ルーキーイヤーとなった今季は7月の「日本プロゴルフ選手権」で大会史上5人目となる大会初出場での初優勝を挙げるなど6度のトップ10入り、賞金ランキング11位で終えた。10月に開催された日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では日本勢最上位の6位でフィニッシュ。高いレベルのプレーとさらなる活躍への期待が評価され、昨年の特別賞に続き、2度目の受賞となった。
松山は8月に開催された「パリ五輪」にて日本男子ゴルフ界初となる銅メダルを獲得。さらに、プレーオフシリーズ第2戦「フェデックス・セントジュード選手権」で米ツアー通算10勝目を挙げ、アジア勢最多勝利記録を更新するなど偉業を成し遂げた。GTPA表彰は2011年、13年、20ー21年に続き、最多となる4度目の受賞となる。
米女子ツアー参戦3年目となった古江は「アムンディ・エビアン選手権」で海外メジャー初制覇。さらにはツアー平均ストロークNo.1の選手に与えられる『ベアトロフィー』を日本勢初として受賞した。同じく米ツアー参戦4年目の笹生は「全米女子オープン」で3年ぶりとなる大会2勝目を飾り、日本勢(男女ともに)初のメジャー複数回優勝を記録。22歳11か月13日での勝利は史上最年少記録を更新した。
年間8勝(うち国内メジャー2連勝)をマークした竹田麗央は過去最高数のメルセデス・ポイントを獲得し、年間女王に輝いた。年間獲得賞金、トップ10回数をはじめ、スタッツ10部門で1位を獲得。日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」では6ホールに及ぶプレーオフを制して来季の米ツアー切符を手にした。
今季限りでツアー参戦休止を表明した上田桃子は2007年の新人賞以来2回目の受賞。同年は初優勝を含む5勝を挙げ、史上最年少(当時)で賞金女王にも輝いた。ツアー通算17勝という実績や、第一線で活躍しゴルフ界を牽引してきた貢献を称える受賞となった。