米ツアー直送ギアレポート トッププロがMBを使う理由に迫る。
Muscle Backアイアン、略してMB(エム・ビー)。伝統的なアイアンのスタイルでありながら、米ツアーでは常に多くの愛用者がいる定番のかたち。アマチュアにとってはとっつきにくい印象があるが、さて、トッププロたちはなぜMBを愛し続けるのか? その真相を追いかけた。
配信日時: 2018年7月10日 02時25分
目次 / index
米男子ツアー アイアン使用率ナンバーワンはタイトリスト。 その中で『MB』愛用者は3割以上!
直近(2018年3月29日-5月24日/ALBA.Net編集部調べ)の米男子ツアーでのアイアン使用率を見てみると、タイトリストが28%で第1位。718アイアンシリーズ(全6モデル)を展開中のタイトリスト、そのバリエーションの豊富さが支持されている理由だろうか? 米男子ツアー担当のツアーサービス、J・Jヴァンウェゼンビークさんに聞いてみた。
「ツアープレーヤーが使用アイアンを決める理由は非常にシンプル。自分が望む弾道、結果が得られるかどうかです。その結果、伝統的な『MB』を好む選手が多く、タイトリストアイアン使用者の3割以上に支持されています。例えば、ピーター・ユーライン選手は、弾道の高さだけでなく、左右にボールを曲げてコースを攻めていくため、操作性のよい『MB』を手放せないといっていますし、ウェブ・シンプソン選手も正確なスピンコントロールを求められる番手ほど、『MB』にしています。アイアンには高い操作性(スピンコントロール)を求める。遠くに飛ばすためではなく、いいスコアを出すためにトラディショナルなアイアンが愛されているのです」(ヴァンウェゼンビーク氏)」
「ツアープレーヤーが使用アイアンを決める理由は非常にシンプル。自分が望む弾道、結果が得られるかどうかです。その結果、伝統的な『MB』を好む選手が多く、タイトリストアイアン使用者の3割以上に支持されています。例えば、ピーター・ユーライン選手は、弾道の高さだけでなく、左右にボールを曲げてコースを攻めていくため、操作性のよい『MB』を手放せないといっていますし、ウェブ・シンプソン選手も正確なスピンコントロールを求められる番手ほど、『MB』にしています。アイアンには高い操作性(スピンコントロール)を求める。遠くに飛ばすためではなく、いいスコアを出すためにトラディショナルなアイアンが愛されているのです」(ヴァンウェゼンビーク氏)」
1 / 2
ジェフ・オギルビー/タイトリスト 718MB、CB使用
ボールを曲げたいときに曲げられる。 それがプロにとって“やさしい”アイアン。
我々アマチュアは、マッスルバック(MB)と聞くと“難しい”イメージを抱いてしまうが、トッププロにとっては逆に“やさしい”アイアンなのだとヴァンウェゼンビークさんは言う。
「フェースのどこで当たっても真っすぐいくことがいいのではなく、むしろ打点を変えることで弾道は変化しなければなりません。それは打感、つまりフィーリングについても同様。常に芯で打った時と同じ感触ではなく、打点を変えたなりの手応えがあり、それが弾道の変化とリンクすること。それが自信となり、思い切ったプレーにつながっていくのです」
意図的に打点や軌道を変えて弾道をコントロールしながら、点でグリーンを攻めていくツアープロ。“操作性”と“フィーリング”が何よりも優先される。タイトリストのアイアン使用者の51.4%が『MB』、『CB』、『680』を選んでいるのもこのためなのだ。
「フェースのどこで当たっても真っすぐいくことがいいのではなく、むしろ打点を変えることで弾道は変化しなければなりません。それは打感、つまりフィーリングについても同様。常に芯で打った時と同じ感触ではなく、打点を変えたなりの手応えがあり、それが弾道の変化とリンクすること。それが自信となり、思い切ったプレーにつながっていくのです」
意図的に打点や軌道を変えて弾道をコントロールしながら、点でグリーンを攻めていくツアープロ。“操作性”と“フィーリング”が何よりも優先される。タイトリストのアイアン使用者の51.4%が『MB』、『CB』、『680』を選んでいるのもこのためなのだ。