ゴルフの科学者デシャンボー、NEWボールでケプカと因縁対決!
ブルックス・ケプカとのコース外での舌戦がエスカレートしていたブライソン・デシャンボー。それに決着をつけるべく行われたスキンズマッチで、新しいBSのツアーボールを試したという。日本ツアーでもシーディングが始まっているウワサのNEWボールとは。(text by Kazuhiro Koyama)
配信日時: 2021年12月17日 02時00分
長年愛用するベテラン勢も納得の進化
今回のNEWボールもややしっかりめの『X』、軟らかめの『XS』の2機種になる模様。早速、NEWボールにスイッチしたのは、宮本勝昌と宮里優作の両ベテランだ。他にも市原弘大や契約外の時松隆光もシーズン途中でありながら、早々にスイッチしたという。
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非常に繊細な感覚を持つことで知られる宮里優作は、テスト後に即、新モデルへの変更を決めたという。「ドライバーショットには風に強く、つかまっている感じがあって操作しやすい。そのマッチングが最高で、アプローチは球がフェースに乗っている感じがさらに増している」とコメントしている。
新しいボールの性能を知る上で、カギになりそうなのが、「球がフェースに乗っている感じがさらに増している」という点だろう。アプローチの打感が軟らかくなったこと、そしてショートアイアンでのショットがフェースに乗ることを宮里は指摘している。さらに、その感触はボールがつかまってくれるように感じられるということで、フェードヒッターの宮里が、ボールをつかまえて、ラインを出しやすい性能になっているという。
賞金王を最後まで争った金谷拓実と木下稜介もBSユーザーだ。二人とも『X』の使用者だが、双方ともより打感が軟らかくなり、スピンが利くようになったと感じているようだ。距離感に慣れる必要があるということで、シーズン途中での変更は見送られたようだが、来シーズンは新モデルへの変更が行われるだろう。
2020-2021シーズン、多くの選手が活躍し数々の勝利を果たしてきたブリヂストンの『TOUR B X/XS』。現行モデルの評価が非常に高いだけに、新モデルの開発には難しい面もありそうだが、プロたちの評価を見ると、十分に期待できると言えそうだ。