ケプカの復帰戦に話を戻すと、出場選手の人数は、事前には144人でフィックスされていたが、ケプカが加わることで145人へ増やされた。
しかし、ケプカ1人を増やしただけでは、スリーサムで回る予選2日間の人数が中途半端になってしまうため、2人を補欠から繰り上がらせ、出場選手の総数を147人へ増やした。
昨季から今季にかけて、PGAツアーは少数精鋭化をうたっており、シード選手の人数を125人から100人へ、1試合の出場人数も156人から144人へ、144人から132人へと減らしている。
その流れと、ケプカのために出場枠を3つも増やすと決めたことは、まさに逆方向を向いている。だが、そのような一見ちぐはぐな対応も、PGAツアーがケプカの復帰を大歓迎していることの表れだと思いながら眺めれば、ちょっぴり愉快で愛らしいとさえ感じられてくる。
そんなふうに年明け早々から目まぐるしく動いているPGAツアーだが、今ようやく活気を取り戻し、良き波に乗り始めたと見ていいのではないだろうか。
ファーマーズ・インシュランス・オープンでは、英国出身のジャスティン・ローズが4日間首位を独走する一人舞台を演じ、2位に7打差で圧勝した。
昨年の「マスターズ」ではローリー・マキロイ(北アイルランド)とのプレーオフに敗れたが、シーズンエンドのプレーオフ・シリーズ「フェデックス・セントジュード選手権」を制し、そして今、通算13勝目を挙げたローズは、45歳にしてノリノリの様子である。
ツアーの大改革が予想されている2027年シーズンへの過渡期という意味も含め、2026年はまだまだ様々な変化が起こる1年になりそうだが、ローズ同様、PGAツアーも、今、波に乗ってノリノリだと思えば、目まぐるしい変化も楽しく思えてくる。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
