米国女子ツアーはいよいよ3試合を残すのみとなった。4試合からなる秋のアジアシリーズ最終戦となった「TOTOジャパンクラシック」では竹田麗央が6ホールに渡るプレーオフを制して念願の米ツアー出場権を手にした。そして舞台は「ロッテ選手権」が行われるハワイ、フロリダでの2連戦へと移っていく。
最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」は史上最高額の賞金総額1100万ドル(約16億7000万円)、優勝賞金400万ドル(約6億700万円)のビッグイベント。出場が叶えば、このビッグボーナス獲得のチャンスが与えられる。
出場資格は大会前週、つまり来週開催の「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」終了時点のポイントランキング上位60位まで。先週のTOTOを終えて、滑り込みでここにランクインしたのが、竹田と死闘を演じ惜しくも2位で終えたマリナ・アレックス(米国)。大会前はランキング61位でギリギリ圏外だったが、同大会2位のポイントを加算し一気に32位に浮上。出場を確実とした。
「とても興奮している。CMEに出たかったから、ハワイの大会も(スケジュールに)入れていたの。でもこれで心配がなくなった」。TOTOは敗戦となったものの、「さらに調子を上げて最終戦に向かいたい」と笑顔でハワイへと向かった。
当然ながら61位以下の選手は残り2戦でCME進出を目指すことになるが、日本勢にとってもこれは同じ。出場を確定させているのが古江彩佳(4位)、西郷真央(9位)、笹生優花(17位)、畑岡奈紗(40位)。きわどい位置にいるのが渋野日向子で、現在58位と崖っぷちだ。
9月末の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」終了時点ではポイントランキングは50位につけていたが、その後は中国戦で下位に沈み、韓国戦は大会前に体調不良で欠場を発表。マレーシア戦も出場せず、TOTOでも47位とポイントを稼げずにランキングは徐々に下降。今週のハワイと次週で60位内を死守したい。
西村優菜は67位、勝みなみは80位で、こちらも正念場。ザ・アニカ終了時点のランキング上位80位は来季のフル出場権を獲得するが、勝はここも気になる位置だ。最後の戦いを目指す各選手がしのぎを削る残り2戦。熱戦のすえに6億円大会に進出するのは?