■1ヶ月で2勝の成田美寿々&前半戦4勝の鈴木愛 二人に共通する、勝ちきる秘訣
一方、その成田に3打及ばず2位となったのが昨年覇者の鈴木愛。初日に79位タイと出遅れたことが響いた。「初日パターが入らなくてパープレーとなってしまいましたが、最後には優勝争いに絡んでいる。これは自力があるということ。“普通”ができれば優勝に限りなく近い位置にいけるということです」(辻村氏)。
この1位と2位に共通するのが“調子がいいときに勝てている”ということ。「前半戦好調をキープできている」と話す鈴木。そして6月に2勝を挙げるなど目下絶好調の成田。勝ちきる強さがこの二人にはあると辻村氏は言う。
「二人は本当にショットもパットも調子がいい。それは成績が物語っていて、パーオン率の順位と平均パット数(パーオンホール)の順位の合計がこの二人だけ1桁なんです。でも、好調なときでも勝てない人はいます。では、なぜ二人が勝てるかというと、攻め切れているから。守りに入っていてはどんなに調子が良くても勝てません。また、差がついたからといって安心してしまっては絶対にスキが生まれる。だからこその“攻め続ける”なのです」。
事実、成田は2打差をつけて最終日を迎えたが、「周りとの差は考えず、トータル20アンダーまで伸ばす」とひたすらに攻撃的なゴルフを展開。バッグを担いだ森本真祐キャディも「油断させないように」と成田を叱咤激励。「リードを気にして伸ばさないのはかっこ悪い」という成田らしい矜持(きょうじ)をウイニングパットが入るまで貫いた。この気持ちが圧勝劇につながった。
「あとは如何に調子を持続するかですね。この調子を中盤、後半まで維持することができれば、成田さんにも賞金女王の目が出てくると思います。今大会のように大きい大会を獲れたことで鈴木さんの独走を許さなかった。どの大会でも頑張るのは当然ですが、こういった大きい大会をものにすることも女王になるには大事な要素の1つですからね」(辻村氏)。