白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。その今季全37試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。
■富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(4月5~7日、埼玉・石坂ゴルフ倶楽部、優勝:阿部未悠)
「プラチナ世代とか言われておきながら、私はそのグループにはいないなぁー、とずっと思っていた。私も早く上にいきたいと思っていたので、本当に良かった」
こう話したのは、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー初優勝を果たした阿部未悠。古江彩佳、西村優菜、親友の吉田優利らそうそうたるメンバーがそろう同学年たちに、ようやく吉報を届けることができた。
本格参戦した2022年から2季連続シード入り。プロ3年目で初優勝と、順調にトッププロへの階段を上っている。「『そろそろ優勝できるよ』と、たくさんの方に言ってもらった。自分でも優勝したい、もっといいスコアを出したいとずっと思っていた。やっとできた」。涙の初優勝で得た自信を胸に、さらなる活躍を誓った。
ちなみに、阿部は自称『ネイチャー系カメラマン』で、写真撮影を趣味としている。7月には富士フイルムホールディングスが企画した写真展で阿部が撮影した野生動物の写真などが展示され、ゴルフ場の外でも話題を集めた。