そのなかの一人が同郷の大先輩で賞金女王の大山志保だった。7月、予選落ちをした後にズバリ単刀直入に聞いた。「勝てないのは何でなんですかね?」。不惑を超えてなお第一線で活躍を続けるベテランはこう言った。
「大事なのは1勝目の早さじゃないよ。ゴルフをやめるときに何勝していたかだよ」
この言葉は柏原の気持ちを楽にさせてくれた。「さらっとした会話でしたけど、気持ちの支えになりました。焦りを取り払ってくれたし、目の前の課題に集中した方がいいと気づくことができました。この言葉は大きかったです」。この2カ月後、初めてのカップを手にすることとなった。