3日、ピンゴルフジャパン株式会社が都内の日本橋三井ホールで「CLUB PING presents ファン感謝DAY 2024」を開催。同社契約プロが19人登場し、11月にタレント久保葵さんとの結婚を発表した蝉川泰果と、今年2人目の子供が誕生した永野竜太郎への祝福サプライズが行われた。
永野にはプライベートでも仲の良いソン・ヨンハン(韓国)から、子供の身長と同じ長さの『ベビーパター』が贈呈された。パターのフェースには名前、生まれた日付と時間、体重、身長が刻印されており、記念に残る特注品だ。「ゴルフだけが上手いと思っていたのですが、全部上手いですよね。うらやましいです。おめでとうございます」とヨンハンらしいユーモアを交えた祝福の言葉に、会場は笑いに包まれた。
今年結婚8周年を迎えた永野は、「2児のパパになりました。来年はミルク代を稼げるように頑張ります」と冗談交じりに決意を語り、一家の大黒柱として来シーズンへの意気込みを新たにした。
蝉川には、国内シニアツアー今季最終戦「いわさき白露シニア」を制した塚田好宣から大きな花束が贈られた。「お祝いをいただきありがとうございます。こういった花束も本当にうれしいです」と満面の笑みを浮かべて感謝を述べた。
今回のイベントは蝉川にとって2回目の参加となった。前回はゴルフ場での開催だったが、今回はファンからの要望を受けて室内で実施。「都内のビルで行うのはすごく新鮮。初めての経験でしたけど、普段のゴルフ以外の自分たちの姿をお見せできたのではないかと思います」と満足げに語った。
今季は米国男子ツアーに6試合出場し、5月の「ザ・CJカップ・バイロン・ネルソン」では自身初のトップ10入り(9位タイ)を果たした。しかし、国内ツアーでは20試合でトップ10入りが5回にとどまり、未勝利でシーズンを終えた。「目標は優勝でしたが、それを達成できず、本当に悔しいです」と、結果に対する率直な心境を語った。
苦戦するなかでも「優勝」を目指し続けた。「喜怒哀楽を減らして笑顔で」プレーするなど、新しいメンタルコントロールを試みたり、こまめなゴルフクラブの調整、スイングなど試行錯誤を重ねた。「1年しっかり集中して、真剣に戦った。そこをやり切れたというのは、本当に充実していたと思います」と、清々しい表情で振り返った。
練習の虫としても知られる蝉川だが、今オフも「しっかりトレーニングを積んでいきたい」と来季に向けて準備を進める。プライベートでは「1泊か2泊の旅行に行きたいと思っています」と、いつも試合に帯同してサポートしてくれている葵さんに感謝を込めて、“新婚旅行”も計画中だ。
来季の目標については「全試合で優勝を狙う」と強い意志を示した。「“ビッグマウス”と言われても最後まで貫き通したい。シーズンが終わったときに振り返って、満足できる結果になっていれば」と抱負を述べた。
イベント中、他のプロたちから「来年は海外でも戦うのでは?」という声も上がった。蝉川は「まだわかりませんが、正式に決まったら発表させていただきます」と、米国男子下部のコーン・フェリーツアーへの参戦を視野に入れていることを示唆した。蝉川の来シーズンの飛躍に期待したい。(文・高木彩音)