最近「ムラッとこない」「朝勃ちの回数が減った」などの自覚がある人は要注意。ゴルフのスコアも、それに比例して落ちてはいないだろうか。
「性欲とゴルフのスコアは大いに関係があります。なぜなら、その両方に男性ホルモン『テストステロン』が作用しているからです」
そう教えてくれたのは、男性更年期障害(LOH症候群)治療の第一人者・平澤精一先生。テストステロンの分泌量が減ると筋力や持久力が落ち、飛距離ダウンしたり疲労によるミスショットが増えるなど、体力的にスコアを崩しやすいそう。
「また、精神面の影響も大きいです。テストステロンは情熱や闘争心、やる気を引き出すホルモン。分泌量が減って性欲が落ちてくるのと同時に、『いいスコアで回りたい』『うまくなりたい』という意欲そのものが、低下することもあり得ます」
“英雄色を好む”とはよくいうが、実はゴルフの腕前をキープするためにも、男としての元気が欠かせないのだ。スコアも人生の質も左右するテストステロン。今こそ見直してみよう。
■テストステロンの正体は“男もスコアもアゲる”ホルモン
テストステロンは、ひと言でいうなら「男」をつくるホルモン。10〜12歳頃に分泌量がドバッと増えると、声が低くなって筋肉が盛り上がり、陰茎が発達。体つきが男らしく変貌する。大人になってもその作用は続き、肥満や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病の予防にも働いてくれる。
注目したいのは、ゴルフにも影響する点。筋力や持久力をパワーアップさせるうえ、やる気を点火し、集中力を研ぎ澄まし、闘争心を燃え上がらせてくれる。
■20代を過ぎたらテストステロンは減る一方?
テストステロンは主に精巣で作られる。20〜30歳を過ぎると精巣の働きが徐々に落ち、分泌量は減っていく。さらに「テストステロンを作れ」と命じる、黄体形成ホルモン(LH)の機能も低下。テストステロンが少なくなっても、脳が産生の指令を出さないこともある。女性の場合、更年期に女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少するのに対し、男性のテストステロンの減少は緩やかに進むのが特徴。
テストステロンは誰しも年齢とともに緩やかに減っていく。だが中には、ガクッと急降下する人も。その大きな原因がストレス。ストレス時に「コルチゾール」というホルモンが分泌されるが、下垂体がコルチゾールの分泌に専念してしまうため、テストステロンの産生が放置されてしまうのだ。
また、喫煙もコルチゾールを上昇させる要因。さらに睡眠不足は分泌を妨げ、過度な飲酒や肥満はテストステロンを女性ホルモン「エストロゲン」に変換する作用がある。テストステロン値が急激に落ちれば、疲れやすさや無気力、幸福感の低下となって表れ、ひどい場合は日常生活に支障をきたす「男性更年期障害」へとつながる。
ホルモン補充療法を受ければ、テストステロンを増やすことは可能だ。個人差はあるものの、セルフケアでも治療に匹敵するほど分泌量を高められるケースもある。中でもおすすめは筋トレ。筋肉が収縮するときに放出される「マイオカイン」という物質が、テストステロンの分泌を後押ししてくれるのだ。
そして忘れてはならないのが、健康な体という土台。規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠など、健康の超基本を整えることこそが、テストステロンの分泌量を増やす最適解だ。
【解説】
平澤精一先生
ひらさわ・せいいち/マイシティクリニック総院長。日本メンズヘルス医学会所属。日本医科大学を卒業後、同付属病院勤務などを経て1992年マイシティクリニックを開業。男性更年期治療や高齢者の健康維持に積極的に取り組んでいる。『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』(フォレスト出版)など著書多数。
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