新NISAもいいけど、利回り換算20%超のiDeCoもすごい! 賢く老後のゴルフ費用を貯めていこう
目指せ! リタイア後の「夢のゴルフ三昧生活」!!
配信日時:2024年1月24日 05時32分
リタイア後は「夢のゴルフ三昧生活」をもくろむ40代サラリーマンのゴルフ雑誌編集者K。でもそれにはやっぱりおカネが必要だ。というわけで、投資など賢いお金の貯め方を美人トレーダー・若林史江さんと一緒に勉強していこう。
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――この間、昔の上司と久しぶりに会ったら優雅なゴルフ生活を送っているんです。年金収入と貯蓄で週3ゴルフとか。私もリタイア後はこれだ! と思ったけれど貯金はないし、年金だって私世代は望み薄。でも、投資とか分からない。だから、今からおカネを貯められる方法をやさしく教えてください。
「確かに老後の資金確保はゴルフを楽しむためにも、すごく大事。株式や投資信託(※)は難しいので、「iDeCo(イデコ)」はいかがですか?」
――それは何ですか?
「イデコは国の年金とは別に、自分で月々積み立てて老後資金を作る個人型確定拠出年金のこと。20~65歳の人はほとんど加入可能で、運用方法は値下がりリスクのない定期預金から投資型の投資信託まで、さまざまな方法から選べます。月の掛金は自分で設定できるので5,000円でもOK。今の銀行の金利0.01~0.03%に比べてイデコは税控除を考えるとかなり利回りがいい。銀行に積み立てると思ってやってみるといいですよ。積み立てた掛金や運用益は60歳以降に受け取れます」
――60歳まで下ろせないんですか。
「ネックはそこですが、でも受けられるメリットが大きいんです。試しに計算してみましょう。まず、イデコは掛金の年間の上限が会社員であれば27万6,000円(月2万3,000円)、公務員で14万4,000円、自営業は81万6,000円と決まっています。会社員は企業型DC(※※)や扶養家族などによっても条件がいろいろと変わるので、ここでは独身で企業年金なし、年収500万円の人を想定します。この人がイデコに加入して年間上限金額の月2万3,000円×12か月を掛けるとどうなるか。結論から先に言うと、1年で5万5,200円も得をするんです」
――どういうことですか!?
「この人の所得税を年13万2,200円、住民税を年23万9,700円とします。これがイデコに加入すると、月々2万3,000円(年27万6,000円)の掛金が全額所得控除され課税所得が減って所得税と住民税が軽減されます。控除後の所得税は年10万4,600円、住民税は年21万2,100円となり、その差がトータル5万5,200円。つまり、月2万3,000円の掛金で5万5,200円得をするわけです」
――おお。すごいですね。
「利回りでいえば20%に相当する計算ですからこれは大きい。10年、20年と続ければ毎月の掛金が預金として貯まるのでこちらも立派な資産運用になるはず。掛金を貯金でなく投資信託にすれば運用で元本が増える可能性も。どんな増やし方をするのかトータルで考えることも非常に大事です。ただ、預貯金でできるイデコは超初心者にオススメ。始める際はイデコ専用の口座を開く必要があるので、まずは必要書類を請求しましょう」
(※)投資信託:投資家から集めた小口のお金を集めてプロが株式や債券などで運用するもの。株式と違いさまざまなものに分散投資してリスク軽減できる
(※※)企業型DC:企業型確定拠出年金。企業が掛金を毎月拠出し、従業員が年金資産の運用を行う。税制優遇措置があり、基本的にiDeCoとの併用も可能
■若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校 1年生1学期』(宝島社)。TOKYO MX『5時に夢中!』出演中。ゴルフ歴23年、ベスト76
お父さんゴルファーの『錬金術』