現在、女子ツアー勝率No.1! 稲見萌寧ら「こだわり派のプロ」が選んだツアー系ボール
東京五輪では銀メダルを獲得。2021年シーズンはすでに7勝と勢いが止まらない稲見萌寧。若さに似合わない探究心とこだわりを持つ稲見が選ぶのは、現在女子ツアー勝率No.1のツアー系ボールだった。 <br><br>text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2021年9月22日 05時30分
入念なテストの末に、納得して使えるボールを選んだ!
そんなこだわり派の稲見が変わらぬ信頼を寄せるのが、2020年シーズンから使用しているボール、『TOUR B XS』だ。ジュニア時代、そしてプロ入り直後は別のボールを使っていたというが、全メーカーのツアー系ボールを同時に試して、最終的に『TOUR B XS』を選んだという。
ボール選びでは、実際にコースでの試打を繰り返し、おびただしい数のテストを行ったという。稲見のこだわりは、まずパッティングの打感と距離感がイメージに合うこと。出玉のスピードや最後にもうひと伸びするか、などの違いで同じ距離感で打っても、1ヤード程度ボールによって差が出るものだという。
ボール選びでは、実際にコースでの試打を繰り返し、おびただしい数のテストを行ったという。稲見のこだわりは、まずパッティングの打感と距離感がイメージに合うこと。出玉のスピードや最後にもうひと伸びするか、などの違いで同じ距離感で打っても、1ヤード程度ボールによって差が出るものだという。
稲見によれば、『TOUR B XS』は変にボールがよじれたりしないのがいいという。自分の打った感触と同じ、思った通りの素直な弾道になるのが気にいっている点だ。別のボールを使うと、自分が想定したのと異なる「ボールがねじれる」ような感触もあったらしい。このあたりはトッププロの繊細な感覚が感じる微妙な領域だろうが、それだけに「あとは自分次第」と思える信頼感がボールにあるのだという。
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古江彩佳は2020年に「デサントレディース東海クラシック」「伊藤園レディス」「大王製紙エリエールレディス」で3勝をマーク(撮影:上山敬太)
2020-2021シーズン、国内女子ツアーでは『TOUR B X/XS』ボールが現在、勝率NO.1となっている。昨年は古江彩佳が3勝。今年は吉田優利がすでに2勝とプラチナ世代の台頭が目立つ。若手ながら、自分をしっかり持っていてこだわりの強そうな選手が使っているという印象だ。
古江は、アプローチで軟らかく食いついて、強いスピンがかかってくれることを重視して、より軟らかい『TOUR B XS』を選択。吉田はパッティングで、パチンと高い音が出ることを求めていて『TOUR B X』を選んでいる。求める性能は違うが、それぞれに強いこだわりをボールに求めているのだ。
古江は、アプローチで軟らかく食いついて、強いスピンがかかってくれることを重視して、より軟らかい『TOUR B XS』を選択。吉田はパッティングで、パチンと高い音が出ることを求めていて『TOUR B X』を選んでいる。求める性能は違うが、それぞれに強いこだわりをボールに求めているのだ。
【PGA TOUR 公式動画】ブライソン・デシャンボー ドライバーベストショット集(2020-2021)
これは、塩水につけるテストで使用ボールを決めたという飛ばし屋、ブライソン・デシャンボーにも通じる話だ。最近は“ゴルフの科学者”と呼ばれることは少なくなったようだが、卓越した探究心ですべての領域でゴルフを追求するデシャンボーは、その取り組みの正しさを証明するように、「TOUR B X」を使って2年連続でドライビングディスタンス1位、史上最長飛距離をマークした(※323.7ヤード)。
2013年に全米シニアプロを制した井戸木鴻樹は、先日のシニアツアー、「コマツオープン」で優勝。今季2勝目をあげた。井戸木が使用するのは『TOUR B X』。多くのプロが使用する「ジャストインアライメント」が入ったボールで、かつてメジャーを制したパッティングが冴えた。
こだわり派プロが愛用して、ツアーで活躍を続ける『TOUR B X/XS』ボール。ここ数年、内外のプロが次々と成績を出している。秋の陣も引き続き活躍するだろう。
こだわり派プロが愛用して、ツアーで活躍を続ける『TOUR B X/XS』ボール。ここ数年、内外のプロが次々と成績を出している。秋の陣も引き続き活躍するだろう。