優勝会見では、パリ五輪から米国へ戻る際の経由地ロンドンで窃盗事件に遭いながら、どうやって気持ちを切り替え、勝利することができたのかという質問が米メディアから投げかけられた。
「それ(窃盗事件)があったから勝てたんじゃないかなというプラス思考です。それがあったから、勝てた」
臨時でバッグを担いだ田淵大賀キャディは「声をかけたときは(彼は)日本にいた。大賀しか思いつかなかった。予定を変更して来てくれた。一生懸命やってくれた」。謙虚に田淵キャディへ感謝していた松山の姿が印象的だった。
そして、パスポートを盗まれて日本に戻ったエースの早藤将太キャディは、パスポートとビザをスピーディに発行してもらった様子で、松山いわく、「もう(来週の試合会場の)デンバーに入ってます」。
早藤キャディの早々の復帰は、松山にとって何よりの朗報である。エースキャディ抜きでプレーオフシリーズを戦うピンチからも抜け出すことができて、これも松山にとってはピンチからチャンスへの大逆転となる。
プラス思考、ポジティブシンキングが、松山に想像以上のパワーと幸運をもたらし続けている。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
