しかし、これまでは感情的になりやすいことで知られていたラームが、この日は周囲に惑わされることなく、淡々としたプレーぶりを披露。14番のバーディで頭1つ抜け出したラームは、最後まで1打リードを守り切り、4日間首位を守り通す完全優勝で通算7勝目を挙げた。
ウイニングパットを沈めると、昨年4月に生まれたばかりの長男ケパくんを抱きかかえた愛妻ケリーが駆け寄ってきた。この優勝はラームが父親になって以来、初めての勝利。父親としての意識が彼のメンタル面を強固に保ってくれたのかもしれないと思えてくる。
「今週はすべてをポジティブに考えることができた。終始、前向きに、そしてアグレッシブに考え、プレーすることができた」
ラームの健やかな心が、彼に見事な完全優勝をもたらした。
ところで、ラームは今大会開幕前、公の場から姿を消しているフィル・ミケルソンを声を大にして擁護した。
ミケルソンは米国男子ツアーとサウジの新ツアーの双方に対して侮蔑的な発言をしたことが問題視され、ほぼすべてのスポンサー契約を失い、現在は戦線を離れて休養中だ。