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先輩には五輪金メダリストも 米国の大学を卒業しプロテスト合格を目指す23歳・佐藤有仁加 「自分の生きた道を“いいな”と思ってくれる人が増えたら」

米国の大学を卒業し、今年、帰国した佐藤有仁加がネクヒロに初参戦した。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年10月22日 12時00分

日本経由米国へ―佐藤有仁加は、生きてきた道を示していく。
日本経由米国へ―佐藤有仁加は、生きてきた道を示していく。 (撮影:原田健太)

日本と米国。2つの“故郷”を持つ選手が、プロテスト合格を目指す25歳以下の選手が戦うマイナビネクストヒロインツアーに初参戦した。先週の15日に行われた「acom Ladies Cup」(千葉県・カメリアヒルズカントリークラブ)で、同じ志を持つ選手たちとの真剣勝負。「日本で出る試合を探していたときに友達が出ていたので、私も出ようかなって」。そう言ってニッコリと笑う表情には、明るい性格がにじみ出る。

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現在23歳の佐藤有仁加(さとう・あにか)は、今年5月に米国のサンディエゴ州立大を卒業。6月に日本に帰ってきた。栃木県出身だが、高校は新潟県にある開志国際高に進学。「幼稚園から競技には出ていました」というゴルフ少女は、もともと高校を卒業し、すぐに日本のプロテストを受験する姿を頭に描いていた。ただ両親の『大学に行きなさい』という教えもあり、文武両道の道に進むことを決めた。

その際、米国行きを選択したのは「日本の大学に行くイメージが湧かなかったんです。そのときに美羽(同級生でネクヒロにも出場する高橋美羽)がアメリカの大学(ネブラスカ州立大)に行くと聞いて、興味が湧きました」というのが理由。こうして渡米を決断すると、いくつか声をかけてくれた大学のなかからサンディエゴ行きを決めた。

当初、描いていたルートからは大きく軌道は逸れた。ただ今ではその4年間は「めっちゃ楽しかった。今も戻りたいくらい。街も大好き。チームメイトもヨーロッパやアジアなど、世界中から集まっていて、刺激的でした」という、いい思い出だ。試合で1日に36ホールを回った後、宿題をこなすというのも日常茶飯事という、まさに文武両道を絵に描いたような生活。高校時代に「もともと好きだった」からと必死に勉強した英語も、今ではすっかり自分のものになっている。

大学を卒業し、すぐさま米国女子ツアーでの活躍を目指したかったのも本心。それでも就労ビザや資金の問題もあり、一度日本に戻り、母国でプロになる決断をくだした。ただ、「せっかくアメリカに行って、海外の生活にも慣れたし、例えばヨーロッパツアーやオーストラリアツアーでもプレーしたい。友達も出ていて、楽しそうだなって」というのも、ごく自然に浮かんでくる考え。帰国直後の受験になった今年のプロテストは第1次予選で終わってしまったが、23歳の目に映るのは明るい未来だ。

ゴルフ名門校でもある大学の先輩にはザンダー・シャウフェレ(米国)ら、多くのトップ選手がいる。そのシャウフェレが出場し、2週前に行われた日本開催の米男子ツアー「ベイカレントクラシック」も観戦し、優勝する姿を見届けた。パターコーチが一緒だった縁もあり、東京五輪金メダル獲得後すぐのタイミングで、米国のコースでキャディをさせてもらったこともある。「かっこいいですよね」と憧れを抱く。

有仁加という名前は、米女子ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が由来。現在はゴルフを辞め、医者になっている4学年上の兄・大冴(たいが)さんも、タイガー・ウッズ(米国)から取った名前だ。生まれた時から、世界を舞台にすることが決まっていた、そんな気もしてくる。ソレンスタムも大学の試合観戦に来た時などに、話したことがあるという。こちらも、もちろん「憧れ」のゴルファーだ。

初めてのネクヒロは、あがり連続バーディもあり2アンダー・9位タイで終えた。現在は実家がある栃木県を拠点にし、「頑張っていきます」とまずは来年のプロテスト合格を目指していく。『どんなプロになりたいか?』。そう聞いてみると、佐藤だからこそ言える答えが返ってくる。

「私はアメリカでいい経験ができました。それは、とってもありがたいこと。日本では高校を卒業してプロを目指すというのが一般的ですが、自分が生きた道も“いいな”と思ってくれる人が増えたら、それはうれしい。アメリカの大学を経験する人が増えれば、日本のゴルフレベルももっと上がると信じています。私が活躍し、経験を伝えることで、“アメリカの大学に行く”ということが選択肢のひとつになれば、うれしいと思っています」

もちろん、大きな目標は「アメリカ(米国女子ツアー)でプレーする」こと。現在、サンディエゴ開催の米女子ツアーはないが、いつかそこで“凱旋試合”ができたら、こんなに幸せなことはない。夢へと本格始動した2025年。ハキハキとした受け答えも印象的な行動家は、これからも“楽しそう”という好奇心を原動力に、型破りなプロになってくれるはずだ。(文・間宮輝憲)

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