<JMイーグルLA選手権 初日◇16日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
朝8時32分。やや肌寒いなかティオフした岩井千怜の心の中は、この日の青空のように澄み切っていた。「朝のゴルフが好き。気持ちいいな~とリラックスしながらスタートできたのがよかったです」。その結果が1イーグル・7バーディの「63」。伸ばし合いの先頭に立った。
前半11番で下り3メートルを決めて、これをラッシュの号砲にした。12番、13番はともに3メートルほどに絡め、14番は1.5メートルについた。15番パー3ではカップをかすめるスーパーショットで“お先”のバーディ。「(無理に)狙わなくてもうまくチャンスについてくれていた」。5連続バーディで一気に加速した。
続く16番パー5では、残り160ヤードから7番アイアンで「思い通りのスイングができて感触も良かった」と右5メートルに2オン。大きく左に曲がる下りのイーグルパットは繊細なタッチで“コロン”と沈んだ。「まさか入ると思わなくて。入ってくれてホッとしました」。ハーフ『29』で折り返した。
いわゆる“ゾーンに入った”というわけではない。淡々とした足取りで、流れを切らさずにプレーすることを心がけた。「後半は日本で回っているときの感覚を思い出しながら。伸ばし合いのシチュエーションはたくさんしてきた。そのフィーリングを蘇らせていました。ゴルフには必ずピンチがくるけれど、来たときにもう一段、集中すること」。
後半も2つ伸ばし、迎えた終盤7番パー5。2オンを狙えるホールだったがチャンスをつくれず、段下のラフからのバーディトライが残った。ウェッジかパターか。狙うのか寄せるのか。「どれが一番いいのか、引き出しを考えました。頭を使いましたね」。選んだのはパター。ラフから距離感をピタリと合わせてパーで切り抜け、この日の爆発的なスコアを支えた。
「ショットは良くて、ドライバーも毎ホールでイメージに近い球を打てている。2打目はショートアイアンでデッドに狙っていけている。パッティングの打った感触もすべてよかった。あと少し、ラッキーがあったと思います」。会心の一日にニコリ。昨年は双子の姉・明愛が優勝争いの末2位に入った大会。今年は自分が主役になる。

