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渋野日向子、今週こそ獲りたい! ミッションヒルズのパー5を分析

渋野日向子、今週こそ獲りたい! ミッションヒルズのパー5を分析

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年3月29日 12時59分

そして前半を締めくくる9番(539ヤード)が2つ目。左へ鋭角にドッグレッグしているため、ティショットで正確性を欠くとパーオンが困難になる。3打目勝負という手もあるが、問題はグリーンのアンジュレーション。複雑なうねりがあり、ピン位置によっては強烈なプレッシャーが襲ってくるはずだ。

折り返しての11番(536ヤード)がインコース最初のパー5。ロングヒッターならば2オンも可能だ。フェアウェイは狭いが、ティショットに成功したら果敢にイーグル狙いでいきたい。ただし、ピンポジションによってはグッと難易度も上がるので、その日に応じたコースマネジメントも求められる。

そして、ダイナショアの名物ホールがこれまで何度もドラマを生んだ18番パー5だ。距離は531ヤード表記だが、日によってティイングエリアが前後して、ティショットから選手を惑わせるチャレンジングなホール。

2打目地点から左側をずっと池が流れており、浮島となっている大きなグリーンは傾斜を読むことが難しく、パターの技術も必要だ。歴代優勝者のレクシー・トンプソン(米国)が「ANAの18番でパットを決めるのはいつも本当に気持ち良いですね」というほど。昨年大会は無観客で行われたため例年設置されていたスタンドがなく、スポンサーボードもない状況だったが、今年はスタンドが設置されている。

2オンを狙えるホールだけに、パワーヒッターに分があるのは間違いないが、かつて何度も出場した宮里藍が「18番はティが前に出るとロングヒッターは2オンを狙ってきますけど、2オンする確率が高いかというとそうでもないデザイン。レイアップすればスピンをかけてしっかり止められるという点もある。すごくフェアなホール」というように、ただ飛ばせば良い、というものでもない。

難しいだけでなく、いいショットをすればご褒美も大きい。だからドラマが生まれるのである。今大会を2度制しているブリタニー・リンシコム(米国)は、2度ともこの18番ホールでイーグルを奪い優勝を決めた。特に2015年はこのイーグルでステイシー・ルイス(米国)に追いついてプレーオフに持ち込みV。今なお語り継がれる劇的イーグルとなっている。

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