<NTTドコモビジネスレディス 最終日◇3日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6704ヤード・パー72>
やはりメルセデス・ランキング上位は伊達ではない。現在3位の髙橋彩華、そしてトップを走る女王・佐久間朱莉が、最終日にしっかりとスコアを伸ばしてきた。
今季2勝一番乗りの髙橋だが、初日は「74」を叩き、2オーバー・92位タイと出遅れた。
「KKT杯バンテリンレディス」で今季2勝目を挙げた直後には、36ホール決戦の全米女子オープン最終予選に出場し、メジャー出場権を獲得。わずか5日で108ホールを戦う超過密日程となり、「人生で一番疲れた」と語るほど。オープンウィークを挟んでも、その疲労は完全には抜けなかった。
疲労の影響もあり、第1ラウンドでは「振れずに、(フェースが)開いて、ペラみたいな」と、球が右に逃げるミスが続いた。それでも悪天候による第2ラウンド中止は、結果的に立て直しの時間となった。
休養を経て臨んだ第2ラウンドでは、5バーディ・ボギーなしの「67」。さらに最終日は「なぜか振れるようになった」と本来のスイングを取り戻し、6バーディ・ボギーなしの「66」をマークした。
初日の状態から「(予選は)落ちるなと思っていた」と振り返るが、終わってみればトータル9アンダー・9位タイ。今季2勝の実力を改めて示す結果となった。
一方の佐久間も同様に巻き返した。初日はイーブンパーの59位と出遅れたが、第2ラウンド以降は連日の「68」。トータル8アンダー・15位タイまで順位を押し上げ、女王の底力を感じさせた。
開幕戦優勝から2戦連続2位と女王の貫禄を見せつけてきたが、「初日がすごく下手なので」と、ここ最近は後半戦での追い上げが続く。今大会も最終日には、10番パー4で145ヤードのセカンドを7番アイアンで直接沈めるショットインイーグルも飛び出すなど、見せ場を作った。
「ショットのフィーリングは悪くない」。メジャー前哨戦とも言える今大会で、15位という結果に悲観はない。
次週はいよいよ国内メジャー初戦。「100ヤード以内とパッティングがかみ合えばトントンと来てくれると思うので、あす、あさってで準備をしたい」。昨季に年間タイトルは手にしたが、メジャータイトルはまだない。
師匠でもある亡きジャンボ尾崎さんからは、『メジャーを獲ってないんだっけ』と発破をかけられてきた。いつも以上の覚悟を胸に、メジャーでは初日から流れをつかみにいく。(文・齊藤啓介)
