コロナ禍を機に「男性に着てほしい」ゴルフウェアブランド『Chell classy』(チェル クラッシー)のプロデュースも開始した。試合では自身がデザインした白とゴールドを基調としたキャディバッグとヘッドカバー、バイザーを着用しプレーしている。一見華やかなプロゴルファーという職業だが、その裏は「スポンサーがいないと成り立たない」厳しい世界。「コロナの時期は仕事が無かったし、自分が存在している意味を何も見出せてなかった。それだったら誰かが着たいとか、求められる何かを作り出したい」と思ったのが、ブランド設立のきっかけ。異性のウェアを作ることにしたのは「自分や女性用だと自己満足になってしまう」から。これも、こだわりを感じさせる。
今後は「ブランドの認知度を上げる」ことを目指していく。現在は春・夏のアイテムを発売しているが、ブランドが成長すればラインナップを増やしていきたい意向もある。そしてそのためには試合で結果を残すことが近道だと考えている。「成績が上がれば、その分露出も増える。そうしないとブランドにいきつかない」。あくまでもアスリートマインドは忘れない。
臼井は同じ女子プロゴルファーで、ツアー通算2勝の菅沼菜々と来年2月にアイドルデビューすることを14日に明かした。そこでの衣装を手がることはないというが、「したいなとは思う。でも、ゴルフウェアでこれだけてこずっているからアイドル衣装だともっと伝わらないんじゃないか」と揺れる日々も過ごしているようだ。それでも見に来てくれるファンが視覚的にも楽しんでくれるように細部までこだわっている。
もちろん本職はプロゴルファー。ここからは、来年の活躍を目指し、自分を追い込む冬が本格化する。国内女子ツアーは、女王の竹田麗央や、山下美夢有、明愛と千怜の岩井姉妹、そして下部ツアー挑戦の意向を示す原英莉花と、主力がごっそりと米国に主戦場を移す。そんななか、「私がツアーを盛り上げていきたい」という思いも強い。
22年シーズン以来、シード選手として戦う来年。プレーを支える“強い信念”と、ゴルフ界への思いもつまった“独自のファッションセンス”で、ツアーの主役のひとりとして、コースを沸かせるつもりだ。
