第13回/誰も言わなかった【背すじの真実】 PGAツアープロのアドレスの秘密
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時: 2017年4月20日 09時35分
スイングは『でんでん太鼓』のような軸回転か?
今回はPGAツアーのトッププロ達が見せる背すじの伸びた美しい姿勢についてお話ししましょう。非常に大事な話しなので、長くなることをご容赦くださいね。
なぜ彼らは一様に背すじが伸びているのか? 中高年のアマチュアが彼らのように背すじを伸ばしても良いものなのか? それでは、皆さんがこれまでレッスン書で聞いたことがない「背すじの秘密」に迫りますね。
なぜ彼らは一様に背すじが伸びているのか? 中高年のアマチュアが彼らのように背すじを伸ばしても良いものなのか? それでは、皆さんがこれまでレッスン書で聞いたことがない「背すじの秘密」に迫りますね。
これまでレッスン書やゴルフ雑誌で語られてきたことは、【スパインアングル(背骨の角度)をスイング中に保つことで身体の回転がスムースになる】というもの。また、正確なインパクトを迎えるためには身体の上下動を少なくする、そしてそのためにはスパインアングルを一定に保つ……等々です。
しかし、私が【第6回/ダウンスイングで頭を動かせ!】の中で解説した「スイングにおいて背筋のパワーを正しく伝達するためには、インパクトで背筋は曲がり、右ヒジは可能な限り身体の近くを通らなければなりません」の言葉通り、背すじはスイング中に伸びたり縮んだりするものなのです。
一部のレッスンプロがよく口にする『でんでん太鼓』のような軸回転でスイングをするプレーヤーはPGAツアーには存在しません。ですから、伸びた背すじとは、スームズな回転や身体の上下動を少なくするためのものではないということですね。
「【重いインパクト】のためにインパクトで背すじを丸めなければならないのなら、アドレスの時点からその体勢を作っていれば、もっとシンプルなスイングができるのでは?」
理論派の皆さんならそう感じられるでしょうね。そして「アドレスで体を丸めていれば背すじに緊張も生まれず身体に優しい。筋力や柔軟性のないアマチュアが背筋を伸ばすことは危険すぎる」と説くレッスンプロもいます。これは本当に正しいのでしょうか?
私は中高年の方にも自信を持って【アドレスで背すじを伸ばすこと】を薦めます。60歳を過ぎた私は、週3ラウンド、2000球以上の打撃練習をこなしています。YouTubeに去年3月にあげたレッスンから1年が過ぎ、【アドレスで背すじを伸ばす】を実践している私の身体に背すじへの負担や腰痛などケガとは一切無縁です。
「それは特殊な例ではないのか?」と聞かれても「特殊ではなく、全員に当てはまる」と断言できます。事実、私は普通の「お爺ちゃん」ですし、特別なトレーニングも何もしていません。
前回、正しいバックスイングを身につけるために【ベルトドリル】にトライしてもらいました。これにより、肩甲骨の緩みが取れたはず。そして、適正な位置にバッスイングが上がったと思います。実は背すじを伸ばすことはこれまでのレッスンにすべて繋がります。つまり……ベルトなしでも同じような効果が生まれるのです。
「???」 何のことだかさっぱり分かりませんよね……。
しかし、私が【第6回/ダウンスイングで頭を動かせ!】の中で解説した「スイングにおいて背筋のパワーを正しく伝達するためには、インパクトで背筋は曲がり、右ヒジは可能な限り身体の近くを通らなければなりません」の言葉通り、背すじはスイング中に伸びたり縮んだりするものなのです。
一部のレッスンプロがよく口にする『でんでん太鼓』のような軸回転でスイングをするプレーヤーはPGAツアーには存在しません。ですから、伸びた背すじとは、スームズな回転や身体の上下動を少なくするためのものではないということですね。
「【重いインパクト】のためにインパクトで背すじを丸めなければならないのなら、アドレスの時点からその体勢を作っていれば、もっとシンプルなスイングができるのでは?」
理論派の皆さんならそう感じられるでしょうね。そして「アドレスで体を丸めていれば背すじに緊張も生まれず身体に優しい。筋力や柔軟性のないアマチュアが背筋を伸ばすことは危険すぎる」と説くレッスンプロもいます。これは本当に正しいのでしょうか?
私は中高年の方にも自信を持って【アドレスで背すじを伸ばすこと】を薦めます。60歳を過ぎた私は、週3ラウンド、2000球以上の打撃練習をこなしています。YouTubeに去年3月にあげたレッスンから1年が過ぎ、【アドレスで背すじを伸ばす】を実践している私の身体に背すじへの負担や腰痛などケガとは一切無縁です。
「それは特殊な例ではないのか?」と聞かれても「特殊ではなく、全員に当てはまる」と断言できます。事実、私は普通の「お爺ちゃん」ですし、特別なトレーニングも何もしていません。
前回、正しいバックスイングを身につけるために【ベルトドリル】にトライしてもらいました。これにより、肩甲骨の緩みが取れたはず。そして、適正な位置にバッスイングが上がったと思います。実は背すじを伸ばすことはこれまでのレッスンにすべて繋がります。つまり……ベルトなしでも同じような効果が生まれるのです。
「???」 何のことだかさっぱり分かりませんよね……。
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では、正しい構え方の手順とは?