サウジアラビアの政府系ファンド、PIFによる資金提供撤退から約2カ月。LIVゴルフのCEOを務めるスコット・オニール氏がCNBCのテレビインタビューに出演し、新たな投資家の確保に向けた動きを明かした。
オニール氏は現在、複数の投資家とミーティングを重ね、「総額3億5000万ドル(約560億円)を集めて来季以降のリーグ存続を目指している」と説明。「投資家たちの反応は非常に好意的だ」とした上で、「とても興味深いのは、単一のパートナーを得るのか、あるいは、10〜12の投資家たちで5千万ドル、2500万ドル、など切り分けて参入するのに関心も集まっている」と語った。
LIVゴルフは先週、スペインでアンダルシア大会を開催し、ティレル・ハットン(イングランド)が母国スペインのジョン・ラーム(スペイン)を抑えて勝利した。次戦はイングランドで「LIVゴルフat UK」(7月23〜26日)が開催され、米ニュージャージー州で「LIVゴルフニューヨーク」(8月6〜9日)、インディアナ州で「LIVゴルフatインディアナポリス」、チーム最終戦の「LIVゴルフat ミシガン」(8月27〜30日)が予定されている。
しかし、オニール氏は2026年シーズンの開催保証について、「私が保証できるのは、投資家がLIVゴルフのビジネスに投資をしてくれたら、とてつもなく大きなリターン(収益)を得ることを約束する」とし、今季残り4試合の開催について明言を避けた。状況次第では、すべての大会が予定通り行われない可能性も示唆された形だ。
米メディアのフロントオフィス・スポーツによれば、LIVゴルフの保有資産は「予想よりも早い時期に枯渇する」と報じられた。残り4試合の中では、ニューヨーク大会がトランプ前大統領所有のコースで行われることから、「もっとも開催が安全な大会」とされた。
2022年にLIVゴルフが開幕して以来、PIFが投じた金額は60億ドル(約9600億円)以上とされ、月で1億ドル(約160億円)以上が使われたことになる。一方で、LIVゴルフからの持続的な収益は一度もなく投資の見返りは得られなかった。サウジアラビアは、4月に新たな5カ年の国内投資戦略を発表したが、LIVゴルフはその計画に含まれていなかった。(文・武川玲子=米国在住)
