ゴルフ好きでつとに有名なドナルド・トランプ前米大統領、77歳。元ホワイトハウス補佐官が外遊演説の中で、「トランプ氏があるプロアマ大会で『70』をマークし、ツアープロに勝った」と語った。
「こんなこと話していいのか分からないが…」。下院議員選挙に立候補しているブライアン・ジャック氏は、「プロの名前はあえて言わないけれど…。トランプ前米大統領のゴルフの腕は素晴らしい」とジョージア州で開催された集会で演説した。
コース名は伏せられたが、トランプ氏が所有するニュージャージー州のトランプナショナル・ベッドミンスターとみられる。トランプ氏は同コースで昨年8月、「『67』をマークした」と主張。その2週間前にはLIVゴルフのニュージャージー大会が行われていたので、「もし同じセッティングでトランプ氏がプレーしていたとしたら、48選手中47選手に勝ったことになる」と『ミディエイトドットコム』が伝えた。
今年1月にはトランプ氏が自身のSNSに「なぜだか私にはとてもアスリートとしての才能があるようだ」とし、フロリダ州ウエストパームビーチのトランプナショナルで行われた大会を始め、多くの「シニアクラブチャンピオンシップに勝利した」とアナウンスしている。
だが、同クラブのメンバーによるとトランプ氏は大会初日にはプレーしておらず、2日目に突如参戦。プレーし始めたときにはすでにリードしていた。トランプ氏は大会開幕2日前の木曜に同コースをプレーしたが、「とてもいいスコアだったので、第1日目としてカウントした」のだという。
トランプ氏がモリガン(打ち直し)などをしたのかは不明だが、「私は常に多くの人に囲まれて、シークレットサービスもいる。(スコアを)ごまかすことなどできないし、私はしない」とトランプ氏は語っている。
トランプ氏は今年11月の米大統領戦に出馬。先週の“スーパーチューズデー”と呼ばれる党員集会で圧勝し、共和党指名獲得が確実となっている。(文・武川玲子=米国在住)