昨年から話題の中心となってきた「LIVゴルフ」をめぐる騒動が、ついに決着を迎えるようだ。米国時間6日(火)午前10時(日本時間午後11時)、衝撃のニュースが世界中を駆け巡った。
発表の内容は、LIVをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」と米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーが手を取り合い新法人を立ち上げるというもの。商業目的の活動をグローバルに統合するのが目的だ。
発表資料には”チーム戦のゴルフを成長させる”という命題も入るが、そのほかの具体的な活動についてはこれから発表される。営利目的の法人で、3ツアーの強みを生かし、選手、ファン、スポンサー、ステークホルダーそれぞれに最大限の利益を還元する形を目指す。
PGAツアーのジェイ・モナハン会長は「2年間ものあいだ混乱をもたらしてきたが、ゴルフを愛するものにとって、歴史的な日になった」と胸を張る。新法人はPIFが主導権を握る形で、PGAツアー自体の組織は今後も存続。新法人主導で、新形態の大会やイベント模索していく。
新法人のチェアマンにPIFトップで実業家、大富豪のヤセル・ルマイヤン氏。CEOにモナハン氏が就き、そのほかの経営陣は3団体から選ばれる予定。
また、LIVゴルフに移籍した選手のPGAツアー、欧州ツアーへの復帰については、各ツアーの2023年シーズン終了後に改めて再考される。
常に話題を振りまき、大きな注目を集めたLIV騒動。来年以降の動きからますます目が離せなくなってきた。