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【舩越園子コラム】涙の全英惜敗も長いドラマのほんの一部
【舩越園子コラム】涙の全英惜敗も長いドラマのほんの一部
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2015年7月22日 08時56分
ドラマの今後の展開に想像を巡らせるとしたら、ジェイソン・デイの今後も気になって仕方がない。チェンバーズベイでは最終日最終組が確実という状況で持病のめまいに見舞われ、3日目の18番で倒れ込んだデイ。「カップからボールを拾い上げるときも下を向かないようにしていた」というほどの吐き気に耐えながら戦った最終日は「戦い終えることができてハッピー」。
体調が回復して挑んだこの全英オープンは「完走」ではなく勝利を目指した。「オーストラリア人初のマスターズチャンプになる夢はアダム・スコットに持っていかれたけど、ここではクラレットジャグに偉大なるグレッグ・ノーマンに次いで名前を刻むオーストラリア人になることを目指す」
最終日。1つ伸ばせば、プレーオフ進出という状況で迎えた上がり3ホール。16番の8メートルのバーディパットはカップに届かず、パーだった。激しい雨に見舞われた17番はグリーン手間からパターでコロがし上げ、1メートルを沈めてパーを拾うのが精一杯。
そして72ホール目。6メートルのバーディーパットがカップにぎりぎり届かず、グリーン上に留まった瞬間、デイの目から涙が溢れ出した。
聖地、セント・アンドリュースには「オールドレディ(old lady)」が棲んでいると言う。オーガスタの魔女にも、チェンバーズベイのモンスターにも、セント・アンドリュースのオールドレディにも微笑んではもらえなかったデイ。いい加減、泣きたくもなるだろう。だが、彼はそれでもすぐに前を向いた。
「最後は1打差だったけど、それは戦いのほんの一部。一場面にすぎない。もっと早くに数打伸ばしておかなきゃいけなかったんだ。今日はピンを捉えるのが厳しい一日だった。勝てなかったのは残念。でも僕はいいゴルフをした。最後のパットも、いいパットができた。そこには、がっかりしていない。自分にとって最高のゴルフをすることこそが永遠の目標。『僕の日』は、きっとすぐにやってくる。それまでの我慢だ」
体調が回復して挑んだこの全英オープンは「完走」ではなく勝利を目指した。「オーストラリア人初のマスターズチャンプになる夢はアダム・スコットに持っていかれたけど、ここではクラレットジャグに偉大なるグレッグ・ノーマンに次いで名前を刻むオーストラリア人になることを目指す」
最終日。1つ伸ばせば、プレーオフ進出という状況で迎えた上がり3ホール。16番の8メートルのバーディパットはカップに届かず、パーだった。激しい雨に見舞われた17番はグリーン手間からパターでコロがし上げ、1メートルを沈めてパーを拾うのが精一杯。
そして72ホール目。6メートルのバーディーパットがカップにぎりぎり届かず、グリーン上に留まった瞬間、デイの目から涙が溢れ出した。
聖地、セント・アンドリュースには「オールドレディ(old lady)」が棲んでいると言う。オーガスタの魔女にも、チェンバーズベイのモンスターにも、セント・アンドリュースのオールドレディにも微笑んではもらえなかったデイ。いい加減、泣きたくもなるだろう。だが、彼はそれでもすぐに前を向いた。
「最後は1打差だったけど、それは戦いのほんの一部。一場面にすぎない。もっと早くに数打伸ばしておかなきゃいけなかったんだ。今日はピンを捉えるのが厳しい一日だった。勝てなかったのは残念。でも僕はいいゴルフをした。最後のパットも、いいパットができた。そこには、がっかりしていない。自分にとって最高のゴルフをすることこそが永遠の目標。『僕の日』は、きっとすぐにやってくる。それまでの我慢だ」