バハマのアルバニーGCには海からの強風が吹きつけていた。だが、米国のオクラホマ州立大に留学していたホブランは「強風の下でプレーするのは慣れている」。ショットが乱れても冷静に次打でリカバリー。強風にあおられ、なかなかパットが沈まずとも我慢を続けてチャンスを待つ。到来した好機は逃さず、絶対に沈めなければならないパットだけは外さない。72ホール目のボギーパットは、まさにホブランが集中力と気力で沈めたウイニングパットだった。
振り返れば、ホブランは2020年プエルトリコ・オープンで初優勝を挙げたときも、21年ワールドワイド・テクノロジー選手権アット・マヤコバを制して大会連覇を達成したときも、72ホール目にクラッチパットを沈め、勝利をもぎ取った。それが、彼の勝ち方なのだ。
今大会連覇はウッズ(06年、07年)以来、史上2人目の快挙だ。そして、昨年も今年も、優勝を競い合ったのはホブランとシェフラーだった。昨年はホブランが6打差からシェフラーを逆転勝利し、今年はホブランがシェフラーの猛追を交わして逃げ切り優勝。
「ハーフターンで5打差あったのに、最終ホールを迎えたときは2打差まで縮められていて心臓が破れそうだった。でも僕のゴルフは勝利するに足る出来栄えだった」
決して好調ではないBゲームであっても、冷静さを保ち、勝利することができたのは、なぜだったのか。
