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全英予選落ちの“元凶”は? 渋野日向子が抱え続けた不安 「何かを怖がっている」

全英予選落ちの“元凶”は? 渋野日向子が抱え続けた不安 「何かを怖がっている」

配信日時:2020年8月22日 07時00分

こちらも悩みの種だったティショットに関しては、明らかに調子は上向いていた。強い風が吹くリンクスでも、フェアウェイをしっかりとヒットし、本人も「ドライバーは2日間言うこと聞いてくれましたね」と手ごたえを感じた。

しかしアイアンは、迷いながらのスイングが続いた。「ボールが高く上がると距離が出ないし流されてしまうと思って、(低く打ち出すため)右足寄りにボールを置いて打つと、体が左右にブレてしっかり打ち込めない。何かを怖がっている。ドライバーのように振ればいいというのは分かっているんですけど」。実際2日目も、ラウンドが進むにつれ、アイアンショットが風に流されグリーンを外す場面が目立った。

例えばダブルボギーを喫した7番も、スコアロスの元凶はセカンドショットにあった。

ここでもティショットはフェアウェイをキープ。そして残り130ヤードほどから7番アイアンを握り、「手前は消して、奥に行ってもいいからグリーンに乗せよう」とクラブを振りぬいたつもりだったが、ボールは右からの風に流された。結果的にグリーンからみて、かなり左にある、左足下がりの深いラフへ。「しっかり体を回すこともできず、手首だけで打ったような感覚。自分が思っているより、はるか左に曲がっていきました」。三打目のアプローチが「ほぼ空振り」になるミスも重なり、スコアを2つ落とした。

もちろん無策で臨んだわけではない。「100%ではないけど、いろいろな練習をやってきました」と、試行錯誤を重ねた。ただ「この2週間は1つも成果を出せなかった。ショットはポンコツでしたね」。今後の大きな課題を残したまま、大会を去ることになった。

人生初めてのリンクスで戦った2週間。「リベンジした過ぎる」と、この慣れないコースに対する闘争心は、むしろ燃え上がった。ただ、そのためには、“悩み”を解消する必要がある。「きょうのスコアは自分の責任。風がどうこうという問題ではない。ショットに自信を持って挑めるように、しっかり成長して、また帰ってきたいなと思いました」。

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