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史上6人目のアマ優勝K・ギルマンの“曲がらない”はスイングに秘密あり【辻にぃ見聞】
史上6人目のアマ優勝K・ギルマンの“曲がらない”はスイングに秘密あり【辻にぃ見聞】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2018年7月24日 10時30分
2つの課題を挙げた辻村氏だが、それ以上に小祝について感じるのは成長だという。そしてその成長の裏には情熱がある、とも。「普段はどちらかというと天然と呼べるような性格で、プレー中もあまり表情を変えるほうではない。努力もあまり人に見せるタイプではありません。ですが実は見せないだけで、負けたくない、上手くなりたいという気持ちはとても強い選手なんです」とコーチならではの視点から語る。
「サマンサで負けた後、“勝ちたかった”と言っていました。この言葉は、優勝というものがはっきり視界に捉えられた裏返しでもあります。それまでは“優勝…私にもできますか”という感じでしたから」。そして、こうも言ったという。“シードを決めて地元(北海道)に帰ります”。
「meijiカップのことを指しているのですが、meijiまでには2試合しかない。それでも言い切った。2度の優勝争いを経て、気持ちもどんどん強くなっている印象を受けていました」。センチュリー21開幕前の小祝の獲得賞金は約1920万円。シード当確の目安を2400万円とすると約500万円必要で、2試合連続10位でも届かない数字。この目標を優勝したのがアマチュアのギルマンだったとはいえ、有言実行であっさり達成してしまうのだから恐れ入る。
もちろん、情熱だけでは上手くならない。小祝の成長を情熱と共に支えているのが「素直さ」である。「小祝さんにはこちらが提案した新たな修正や練習を、変に考えすぎずに受け入れる素直さがあります。そしてそれを続けられる強さがある」。この炎天下での優勝争いでもスタート前、そしてラウンド後にはいつもと変わらず、毎日やると決めている練習をこなしていたが、決して簡単なことではない。目の前の一勝にとらわれすぎれば、本当に大事なものを見失ってしまう。
その中でプラスアルファがある。「こちらが提案しているメニューをただこなすだけで無く、1振り1振り“上手くなりたい”という気持ちを込めてできています。そして量が足りないと思えば、自分で私が言った以上の量に変える。向上心がすごい。だから一段一段ですが着実に階段を上れているのだと思います。今回も初優勝には手が届きませんでしたが、これを糧にしてさらに強くなって欲しいと思います」。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
「サマンサで負けた後、“勝ちたかった”と言っていました。この言葉は、優勝というものがはっきり視界に捉えられた裏返しでもあります。それまでは“優勝…私にもできますか”という感じでしたから」。そして、こうも言ったという。“シードを決めて地元(北海道)に帰ります”。
「meijiカップのことを指しているのですが、meijiまでには2試合しかない。それでも言い切った。2度の優勝争いを経て、気持ちもどんどん強くなっている印象を受けていました」。センチュリー21開幕前の小祝の獲得賞金は約1920万円。シード当確の目安を2400万円とすると約500万円必要で、2試合連続10位でも届かない数字。この目標を優勝したのがアマチュアのギルマンだったとはいえ、有言実行であっさり達成してしまうのだから恐れ入る。
もちろん、情熱だけでは上手くならない。小祝の成長を情熱と共に支えているのが「素直さ」である。「小祝さんにはこちらが提案した新たな修正や練習を、変に考えすぎずに受け入れる素直さがあります。そしてそれを続けられる強さがある」。この炎天下での優勝争いでもスタート前、そしてラウンド後にはいつもと変わらず、毎日やると決めている練習をこなしていたが、決して簡単なことではない。目の前の一勝にとらわれすぎれば、本当に大事なものを見失ってしまう。
その中でプラスアルファがある。「こちらが提案しているメニューをただこなすだけで無く、1振り1振り“上手くなりたい”という気持ちを込めてできています。そして量が足りないと思えば、自分で私が言った以上の量に変える。向上心がすごい。だから一段一段ですが着実に階段を上れているのだと思います。今回も初優勝には手が届きませんでしたが、これを糧にしてさらに強くなって欲しいと思います」。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、比嘉真美子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。