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【アジア・太平洋アマ 取材記】 誇るべき日本女子の「準備の質」と「礼」

【アジア・太平洋アマ 取材記】 誇るべき日本女子の「準備の質」と「礼」

所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi

配信日時:2018年2月27日 12時42分

「韓国は強いし、タイも強くなっている。欧州の取り組みも進んでいます。知識を伝えるには、若ければ若いほどいい。例えば、西村さんのような賢い選手に伝えると、積極的に自ら始めますし、それは畑岡さんも同じでした。もちろん長いキャリアのなかでは、スイングの課題が、絶対的な要因となる時期はあります。ですが、メンタル的な問題で、自信を失っていることでスイングを悪くしているのかもしれない。加えて水分摂取量が足りないとさらに悪化する。さまざまなエレメントを統合した上で選手としての土台をつくれば、テクニックだけにスコアの理由を求めなくなる。いまのナショナルチームのメンバーにはそういう選手になって欲しい」

一世代前にナショナルチームに在籍していた、畑岡奈紗勝みなみ新垣比菜らが、プロツアーでセンセーショナルな活躍を見せていただけに、17〜18年チームは、相対的に小粒に感じられるが、ジョーンズコーチは同等以上に強くなれると信じているという。

「畑岡さんを例にすると、彼女は、米国で世界NO.1になりたい、という決意がある選手でした。畑岡さんの土台の話をすると、連覇した『日本女子オープン』では、練習後にメディア対応をしたあとも、体のトレーニングを欠かさず、ケアを含めて、1時間半程度のメンテナンスをしていました。ほとんどのプロはそこまで綿密なプログラムは行っていなかったと思います。今のナショナルチームの選手たちはまだ彼女のレベルに達していませんが、指導する基本的な概念は変わりません。畑岡さん、勝さん、新垣さんは強い選手でしたが、その世代以上に彼女たちと接する時間があり、プロになっても活躍できる根拠が見えてくるはずです。真摯に取り組む選手たちには、ゴルフに対する敬意があると思いますから」

ゴルフに対する敬意を象徴するシーン。安田は、スタートホールのティグラウンドで90度近いお辞儀をした。西村は正規の72ホールを終えて、スコアカード提出場に向かう際、コースに向かって深々と挨拶をした。日本勢のみが行っていた「礼」は、海外で見ると新鮮で誇らしい姿だった。

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