優勝カップを手に笑顔を見せる松森彩夏
■スイングで悩んだことがない?
「まず、僕は彼女のスイングは日本一だと思っています。イ・ボミプロやアン・ソンジュプロにはまだまだショットの精度ではおよびませんが、スイングの美しさは二人の上をいく日本一だと思います。スイングの円に“角”もなければ“つまり”も一切ない。スイングってリキみが出た瞬間に円に“角”ができるんですけど、長身と手足の長さを活かした大きなスイングの円を描けるのが最大の特徴ですよね」。
辻村氏が松森を小学5年生から指導する青山裕美コーチに聞いたところによると、松森はスイングで大きな悩みを抱えたことがほとんどないという。「青山さんが見ていた中で、中学3年生から高校生になる時、背格好が変化したことでスイングが一度バラバラに悩んだそうですが、それ以外で悩んでいるのを見たことがないそうです。天性的なものもあると思うけど、バックスイングもリズムが良くて、テークバックで良い位置にトップがおさまったら、ナイスショットが確定しているような雰囲気がある」。まさに生まれながらのショットメーカーだ。
■課題のアプローチ、パットの向上
ただ、ショットには非凡な才能を見せる一方で小技に課題を抱えていた。2015年はパーオン率が36位だったのに対し、パーセーブ率は60位。辻村氏いわく「18ホールで15ホールパーオンしても残りの3つ全部ボギーにする感じ(笑)」。
パッティングに関しては「日本女子オープン」でスイッチしたミルドコレクションTX DYPEモデル 2Mに好感触を得たことが大きかった。「プロゴルファーってパターがハマる時が必ずあるんですけど、構えやすさと打感が大事。優勝争いはショットでいけるけど勝ち負けはパターで決まりますからね。最後のところで信頼できるパターがあったのが勝敗を分けたと思いますね」。