【誰も言わなかった真実】同伴者の「打ち急ぐな」は無視していい。ルーティンのススメ
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時: 2017年6月22日 17時31分
体の硬いジャンボさんは速いリズムが当然。腰の【逆ひねり】も効いている!
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95年のジャンボ。超硬いシャフトが高速リズムによってしなりが激しい(写真・Getty Images)
残念ながら日本人ツアープロを20年以上テレビで見ていないので、往年の名選手で解説させてもらいます。現役当時からテークバック、そしてトップからの切り返し時間が速いプレーヤーの代表としてジャンボ尾崎選手が挙げられます。
彼はテークバック時にもシャフトをしならせていました。静から動へ移るその瞬間から急激な始動を見せます。肩の回転は90度に満たない。しかし、下半身の素早い【逆ひねり】で、上体と下半身のXファクターを作り上げていました。それが彼の飛ばしの要因でした。体の硬いプレーヤーには彼のスイングがとても参考になります。もちろん、圧倒的なパワーの違いはあるものの、そのメカニズムは十分取り入れることができます。
私は【逆ひねり】という言葉を用いましたが、これはスキー用語です。スキーで初心者は重いスキー板を足でターンさせようとしますが、これは容易ではありません。上級者が軽々とスキー板をターンさせるのは、この腰の【逆ひねり】による捻転差でパワーを生んでいるのです。
これはスキーだけではありません。空手においても腰を先行させて上体のスピードを引き出します。もちろん野球のピッチャーやバッターしかり。全てのスポーツにおいて、パワー源には腰の【逆ひねり】は欠かせないものです。
この【逆ひねり】をマスターするためのドリルが、以前紹介した第4回/【誰も言わなかった】最強のドリル“カカト軸ジャンプ”(床反力打法を身につける)です。
彼はテークバック時にもシャフトをしならせていました。静から動へ移るその瞬間から急激な始動を見せます。肩の回転は90度に満たない。しかし、下半身の素早い【逆ひねり】で、上体と下半身のXファクターを作り上げていました。それが彼の飛ばしの要因でした。体の硬いプレーヤーには彼のスイングがとても参考になります。もちろん、圧倒的なパワーの違いはあるものの、そのメカニズムは十分取り入れることができます。
私は【逆ひねり】という言葉を用いましたが、これはスキー用語です。スキーで初心者は重いスキー板を足でターンさせようとしますが、これは容易ではありません。上級者が軽々とスキー板をターンさせるのは、この腰の【逆ひねり】による捻転差でパワーを生んでいるのです。
これはスキーだけではありません。空手においても腰を先行させて上体のスピードを引き出します。もちろん野球のピッチャーやバッターしかり。全てのスポーツにおいて、パワー源には腰の【逆ひねり】は欠かせないものです。
この【逆ひねり】をマスターするためのドリルが、以前紹介した第4回/【誰も言わなかった】最強のドリル“カカト軸ジャンプ”(床反力打法を身につける)です。
これを書いている私自身、ここ数年スイングは大きく変化しました。柔軟性が高かった以前はゆったり派でしたが、現在はスピードに乗ってテークバックをしないと十分な捻転が得られません。つまり、リズムやタイミングはかなり早くなっています。
私のWifeや息子のクリスとラウンドすると、私のタイミングが2人に伝染ってしまうことが度々あります。そうなると、彼らのボールはあちこちへと散らかり始めます。ですから、2人には「ラウンド中は私のスイングを見るな!」と言っております。
ところが、私が2人のスイングをどれだけ見ていても、そのゆったりリズムが伝染ることはありません。体の硬いプレーヤーがゆっくりと打つことは至難の技なのです。
多くのアマチュアプレーヤー、特に高齢の男性は体の柔軟度が十分とは言えません。そういったプレーヤーのテンポやタイミングが速くなるのはそれほど悪いことではないのです。むしろ、ゆったりとしたスイングの方が、先ほど述べた理由から悪影響が大なのです。ですから、必要以上に同伴者から「リズムが早い」「打ち急いでいるよ」などと言われても、聞き流すのが正解なのです。
私のWifeや息子のクリスとラウンドすると、私のタイミングが2人に伝染ってしまうことが度々あります。そうなると、彼らのボールはあちこちへと散らかり始めます。ですから、2人には「ラウンド中は私のスイングを見るな!」と言っております。
ところが、私が2人のスイングをどれだけ見ていても、そのゆったりリズムが伝染ることはありません。体の硬いプレーヤーがゆっくりと打つことは至難の技なのです。
多くのアマチュアプレーヤー、特に高齢の男性は体の柔軟度が十分とは言えません。そういったプレーヤーのテンポやタイミングが速くなるのはそれほど悪いことではないのです。むしろ、ゆったりとしたスイングの方が、先ほど述べた理由から悪影響が大なのです。ですから、必要以上に同伴者から「リズムが早い」「打ち急いでいるよ」などと言われても、聞き流すのが正解なのです。
あなた自身のルーティンを確立してほしい!
コースで周りから打ち急ぎに見えるのは、タイミングやリズムのせいではありません。あなたの緊張や心の焦りからくるルーティン(打つ前に行う決まった動作)の乱れがそう見させてしまうのでしょう!
スイングのリズムやタイミングは速くても構いませんが、このルーティンの動作は余裕、そして自信を持ってどんな時も行いましょう!それだけで「リズムの良いプレーヤーに見えてくる」から不思議なものですね。
スイングのリズムやタイミングは速くても構いませんが、このルーティンの動作は余裕、そして自信を持ってどんな時も行いましょう!それだけで「リズムの良いプレーヤーに見えてくる」から不思議なものですね。
動画は手前味噌ながら、息子クリス(15歳)のジュニアトーナメントでのルーティンです。教えたわけではないのですが軽く2回素振りをした後、アドレスに入り目標方向を一度確認しスイングを開始します。
このルーテインはどんなトーナメントでも変わりません。私とは違い強心臓(図太いとも言う)の持ち主。完全に頭の中はツアープロの世界でシミュレーションしていますね……(笑)
このルーテインはどんなトーナメントでも変わりません。私とは違い強心臓(図太いとも言う)の持ち主。完全に頭の中はツアープロの世界でシミュレーションしていますね……(笑)
さあ!皆さんも深呼吸をして目標を定め、常に同じルーティンでアドレスに入りましょう。目標を見定めてスイングすれば、もう誰も「打ち急いでいる!」なんて言う人はいなくなりますよ!ぜひ、あなた自身のルーティンを確立してくださいね。
お一人で悩んでいないで是非私のFBの『フオーラム型レッスン』にお越しください! フォーラムでは参加者有志の無料レッスン動画や私のスイング動画も見る事もできます。またアメリカのゴルフの話題、WEBレッスンに対しての質問も受け付けています。それではSEE YOU THERE!!
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住
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TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住