ピンゴルフジャパンが日本オリジナルのブラックヘッドを採用した『G740』アイアンを発表し、取扱店や直営フィッティングスタジオで7月16日に発売する。また、6月24日からフィッティングと予約受付が順次開始される。前作『G730』の後継として開発された『G740』が掲げるテーマは“トレードオフを超えた反則級の完成度”だ。
一般的に飛び系や大型キャビティは、そのやさしさと引き換えに「構えたときの顔がすっきりしない」「見た目がやさしく見えすぎる」といった、デザイン面での妥協が生まれがち。しかし今作は、引き締まって見える収縮色の黒ヘッド(ブラックPVD仕上げ)にしたことで、アドレス時の安心感と洗練されたシャープなルックスを両立。見た目から受けるスマートな印象を、圧倒的なやさしさと飛距離という最高の結果で裏切る“反則級”のアイアンに仕上げたとか。
■「ダフリ」を軽減する多面ソール
ターゲットはスコアアップを狙うエンジョイ層や、リアル環境でミスを減らしたいゴルファー。この層がスコアを崩す要因は「ミスヒット」と「ダフリ」の2つに集約される。このリアル環境下のミスを極限までカバーするために採用したのが、前後左右に適度な湾曲面を持つ「デュアル・キャンバーソール」だ。
前作より幅広にしてもトレーリングを落として抜けに配慮し、大型ヘッドに付き物の「トウダウン」が起きても、突っかかってフェースが開かないよう、トウ側のキャンバーを特に強く設計。傾斜やラフなど悪ライでも滑って抜け、打点がブレても初速と高弾道を維持しやすくなった。
■トレードオフを克服したバッジの軽量化と打感
そして、打感や音に対する妥協もない。インパクト時の振動が集中する箇所を解析し、最適な3ピース構造に落とし込んだ「新PURFLEXバッジ」を開発して大型キャビティ特有の不快な高音を抑制。バッジを31%も軽量化して落とした重量をワイドソール側へ配分し、さらなる低重心・高MOI化に繋げている。
また、フェース高をトゥ側・ヒール側ともに低く抑えたシャローフェース設計でネックも短くすることで、アドレス時にすっきり構えやすい形になった。構えたサイズ感は収縮色の黒でシャープに見えるが、実際のブレード長は前作『G730』比で約3%長く、スマートな顔つきながら寛容性を引き上げた。
■1度アップライトだから右抜けしない!?
大型ヘッドのトウダウンが大の苦手な記者もコースで試したが、重心距離が長くなることに対応するため、ライ角が前作よりアップライトに変更された点が好印象。5~9番は1度、PWから56度までは0.9度アップライトになったことで、トウダウンによる右抜けが少なく、合わないシャフトでも球をつかまえやすかった。
また、前作『G730』は日本ではパワーロフト設定で7番が26.5度だったが、今作は28度に戻したこともより使いやすくて好印象。周辺部を約29%薄くした「VFTフェース」との相乗効果でしっかり球が上がる。スピン量はやや少なめに感じるものの、風に強く、大きな落下角でグリーンに止まる球を生み出しやすかった。
価格はカーボンシャフト装着が税込34,100円、標準スチール装着が31,900円。「性能も欲しいが、見た目のかっこよさや所有感も諦めたくない」という現代ゴルファーのワガママに真正面から応える内容となっている。
