好きなゴルフを続けるための予防・改善策
食事、運動、睡眠など日常生活の過ごし方次第で、テストステロンの分泌量は変わる。できることから実践しよう!
■脱カート&ながらトレーニングを習慣に
テストステロンは筋肉でも作られる。有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の両方を行うのが理想だ。週1回ラウンドしているなら、カートをやめて歩けば有酸素運動はクリア。筋トレは大きな筋肉が集中している下半身を鍛えるのが効率的。「スクワット」や「歯磨きするときはツマ先立ち」をするなど、日頃のルーティンとトレーニングをセットにすると続けやすい。
・ツマ先立ちトレーニングのやり方
真っすぐに立ち、4 秒かけてゆっくりカカトを上げる。続いて4秒かけて元に戻す。
■飲み過ぎ厳禁! 特にビールは最初の1杯だけに
純アルコール20g程度(日本酒なら1合)のアルコールは、テストステロンの分泌量を増やしてくれる。ただし、それ以上の量を長期間飲み続ければ、精巣機能が低下。また、ビールのホップには、女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれていて、男性ホルモンの分泌が阻害される。乾杯の1杯以降は別の酒に切り替えるのがおすすめだ。
■「セックス・ミネラル」の異名を持つ亜鉛を摂ろう
亜鉛不足は、倦怠感を引き起こし気力低下に直結。また、亜鉛はテストステロンの生成をサポートしているともいわれる。牡蠣やホタテなどの貝類、豚レバーに豊富なので、積極的に摂取。特に牡蠣の燻製は、含有量が多くおすすめだ!
■欧米では常識⁉ ホルモン補充療法を受ける
遊離テストステロン値が7.5pg/mlを下回ると、治療の対象に。保険適用でホルモン補充療法を受けられる。自前でテストステロンをつくることを目指す、漢方治療と並行して行われる場合が多い。治療さえすればOKではなく、基本的な生活リズムを整えることが土台だ。
■ハデ目のゴルフウェアを選ぶ
テストステロンは別名「見栄っ張りホルモン」。ファミリーカーではなくスポーツカーを選ぶ、服は目立つ色を着るなど、人目につくことで増えやすいからだ。この特性を活用。赤や黄色などのゴルフウェアで、コースの視線を集めよう!
■睡眠時間確保を最優先する
テストステロンは一日のうち、睡眠中に最も多く分泌される。ひと晩徹夜すればガクンとテストステロン値は下がるし、7時間以上寝る人は、テストステロン値が高いというデータも上がっている。少なくとも7時間は寝ることを、日々の最重要課題に位置づけよう。
■ライバルとゴルフで競い合う
ライバルとスコアを競ったり、贔屓のプロを応援したり、勝負事に興奮するとテストステロンの分泌量が増える。ぜひ、ライバルに勝負を挑もう。また、褒められることでもテストステロンは活性化。お互いのいいプレーを讃え合いながら、闘争心を燃やそう!
【解説】
平澤精一
ひらさわ・せいいち/マイシティクリニック総院長。日本メンズヘルス医学会所属。日本医科大学を卒業後、同付属病院勤務などを経て1992年マイシティクリニックを開業。男性更年期治療や高齢者の健康維持に積極的に取り組んでいる。『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』(フォレスト出版)など著書多数。
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