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1ランク差でPGAシード落ち それでも笑顔で前を向ける理由「とてもワクワクしている」【舩越園子コラム】

ポイントランキング101位で惜しくもシード入りを逃したリー・ホッジス。その胸中は?

所属 ライター
舩越 園子 / Sonoko Funakoshi

配信日時:2025年12月1日 12時00分

18番グリーンでこのリアクション。リー・ホッジスの心境に迫る
18番グリーンでこのリアクション。リー・ホッジスの心境に迫る (撮影:GettyImages)

レギュラーシーズンを8月で終えていたPGAツアーは、9月からの7試合にわたるフェデックスカップ・フォールシリーズの全日程を11月で終えた。2025年シーズンの幕が閉じた。

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昨季までは最終戦「ザ・RSMクラシック」終了後のフェデックスカップ・フォールランキングで、上位125位までの選手に翌年のフルシード権が付与されていた。しかし、営利法人のPGAツアー・エンタープライズ設立に伴い、運営の効率化やスリム化を図り始めたPGAツアーは、今季からフルシード権を授ける順位を上位100位までへ絞り込んだ。

し烈なシード権争いで生き残るためのハードルが一気に高められた。フルシード権を維持できるかどうかの瀬戸際にあった久常涼は95位、金谷拓実は当落線を1つ上回る99位となり、文字通り、ぎりぎりセーフで来季出場権を獲得した。

選手たち自身、関係者、ファンも「よかった、よかった」と喜ぶハッピーエンド。私も胸をなでおろした。

その一方で、金谷とは逆に、100位より1つ下の101位でシード落ちとなった選手のことが案じられた。

101位で今季を終えたのは、米国出身の30歳、リー・ホッジズという選手だった。彼は最終戦をランキング122位で迎え、4日間を「66」「65」「66」「66」という立派なスコアで回り、4位タイに食い込む大健闘を見せた。しかし、それでもランキング100位以内へ滑り込むことはわずかにかなわなかった。

米メディアはこぞってホッジズに歩み寄り、悔しい結果に対する彼の胸の内を聞き出そうと質問を始めた。だが、ホッジズの返答は、メディアが想像していた「無念の物語」とはまったく異なるものだった。

「哀れな結果ではない。アラバマの小さな町の出身である僕が、PGAツアーにたどり着き、この4年間をそこで戦い、初優勝を挙げることもできた。僕が将来そうなることを、僕が10歳だったころに想像していた人は、おそらく1人もいなかったと思う。これからも前進したい。さらなるキャリアを築いていきたい。これまでの歩みは本当に素晴らしかったし、フルシードを逃したとはいえ、僕のキャリアが終わったわけではない。これからどこまで行けるのか。とてもワクワクしている」

アラバマ州ハンツビルで生まれ、テキサス州との州境に近いアードモアという町で育った。地元のアラバマ大学を経て、18年にプロ転向。22年からPGAツアーで戦い始め、23年「3Mオープン」で早々に初優勝を挙げた。だが、彼は世界一のPGAツアーで挙げた初優勝より、14歳のときにアラバマのホームコースでクラブチャンピオンに輝いたことこそが、「僕のキャリアのハイライトだ」と今でも思っているという。

昨年は、幼少時代からお世話になったホームコースの共同所有者にもなったそう。彼は故郷を愛するとともに、ゴルフの技量レベルやプロ・アマというステイタスにかかわらず、「ゴルフ」そのものをひたすら愛しているのだと思う。だからこそ、PGAツアーのフルシード権を逃しても「終わりではない」と考えることができるのだろう。

ポイントランキングで101位から125位までの選手には、来季の条件付きシード権が得られる。そのため、優先順位は下がるものの、ツアーへの出場が完全に閉ざされて「終わりになる」わけではない。

ホッジズはそうした出場条件の話はさておき、来季のフルシード権を逃しても、自分にはこの4年間のすばらしき実績と経験があり、これからも目の前にはゴルフがあり、生まれ育った故郷には懐かしい人々がいて、自分にはさまざまな可能性とチャンスがあるのだから、「哀れな結果ではない」と笑顔で答えることができたのだ。

ホッジズ流の考え方を自分自身に置き換えてみたら、つらいことや悲しいこと、涙を流すことがあったとしても、毎日、寝て起きて、食事ができる日々を繰り返すことができる限り、それは幸せな人生なのだと、改めて思えてくる。そして、命あることに感謝し、ポジティブに生きようとも思えてくる。

シード落ちしても、笑顔で堂々と前を向くホッジズは、なかなか素敵でカッコいい。ポジティブで強い心を抱く彼は、いつかきっと、大きく花開くのではないだろうか。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

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