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「いいニュースを届けたい」全米プロシニア予落、若手・日本勢の活躍から増した“結果”への意欲【藤田寛之の“人生付録記”】

昨年の「全米シニアオープン」で2位に入り、米シニア「PGAツアー・チャンピオンズ」のプレーオフシリーズに進出。2戦目で3位に入りポイントを上積みし、今季のフルシード権を得た藤田寛之。この第二の人生とも言える挑戦を『人生の付録』と表す。そんな米戦記を追っていく。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年6月1日 14時00分

昨年の「全米シニアオープン」で2位に入り、米シニア「PGAツアー・チャンピオンズ」のプレーオフシリーズに進出した藤田寛之。2戦目で3位に入ってポイントを上積みし、今季のフルシード権を得た。この第二の人生とも言える挑戦を『人生の付録』と表す。そんな米戦記を追っていく。(取材/構成・高木彩音)

【写真】藤田寛之が“お試し中”のパター



こんにちは、藤田寛之です。「全米プロシニアゴルフ選手権」が終わりました。結果は予選落ち。正直、“悔しい”という気持ちが強いです。今回は、その全米プロシニアのコースについてや、最近の僕のゴルフへの想い、現在取り組んでいる調整などをお話ししたいと思います。

まず、開催コースについて。今回の会場は、2011年の「全米オープン」が行われたコングレッショナルカントリークラブでしたが、当時とは全く別物になっていました。練習ラウンドを回ってみても、当時の面影を感じられたのは2、3ホールだけ。林でホールがセパレートされ、ラフとフェアウェイがくっきりと区分されていた印象でしたが、ホール間の林がなくなっていて、リンクスのような景観に。もともと林だった場所にはフェスキュー(ススキのような草)が生えていて、「ここはイギリス?」と思うような雰囲気。風も強く、全体の難易度がかなり上がっていたと思います。

写真:本人提供

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写真:本人提供

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特徴としては、まずフェアウェイバンカーの厳しさ。バンカーのアゴが高くて、一度入れてしまうとグリーンやフェアウェイまで運べないような場面もありました。グリーンもアンジュレーションがきつく、奥に向かって下っているエリアも多かったです。広いところでも12畳くらい、狭いところでは4畳半程度。良いショットを打てればグリーンには乗りますが、僕は最近ショットの調子があまり良くなく、狙ったところに打てない場面が多く、難しさが余計に増してしまいました。

ティショットをフェアウェイに置いて、そこから正確なセカンドを打てればチャンスになりますが、セカンドショットから見える景色が「こんなの見たことない…」というような状況。たとえば、左に外すと2メートルぐらいのアゴのバンカーに落ちてしまって、全く寄せられない…。自分が思うような場所に打てない“歯がゆさ”が常にありました。

グリーン上でも苦戦しましたね…。前週の試合では雨が降っていてもグリーンのスピードは落ちなかったのに、今回は遅くなっていて、打っても、打っても届かない。スピードが合わず、タッチも合わないので、ショートパットのミスが増えてしまいました。ショットの不調に加えてパターの調子も悪く、3パットは5回くらい。特に初日はスピードに対応できず、スコアは「78」の6オーバーでした。

写真:本人提供

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普段は3パットなんてほとんどしないのですが、アメリカでは4パットもしてしまったり…。芝の種類やクセが強くて、自分のパッティングを生かしきれていない。そこで、日本から新しいパターを送ってもらい、現在試しているところです。打ち方自体は、長年の積み重ねがあるので簡単には変えられませんから、道具の力を借りる必要があると感じました。

これまではエースパターのブレード型を使っていましたが、今回はマレット型を試しています。僕はロフトが通常のパターよりも立っていて、さらにあおらず、上からボールを打つタイプなので、インパクト直後から芝の影響を受けやすい。特に米国では芝目に流されてしまうことが多く、直進性のあるパターを使いたいと考え、もともとのパターよりも少しロフトがついた(角度が寝ている)モデルを送ってもらいました。全米プロシニアでは、エースを使いましたが、これからこの新しいパターも試して行き、芝のクセが強いグリーンにも対応していきたいです。

写真:本人提供
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写真:本人提供
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写真:本人提供

現在、4連戦のうち2試合が終わり、3試合目に出場中です。試行錯誤を重ねながら、少しでも良くなるきっかけをつかめたらと思っています。そういえば、4試合目は僕にとって初めてのダブルス戦です。これまではワールドカップや日韓戦などの団体戦の経験はありますが、ツアーでのダブルスは初めて。パートナーはK・J・チョイ選手。彼とはレギュラーツアー時代からメジャー大会などでよく話をしていて、日本の試合に出場しているときも交流がありました。年齢は僕のほうが上ですが、彼は兄貴分のような存在で心強い。チームとして一緒に頑張っていきたいと思っています。

さて、アメリカに来てから約3分の1の試合が終わりましたが、まだ結果は出せていません。そろそろ皆さんに“いいニュース”を届けたいという思いが強くなっています。予選落ちを経験すると、その気持ちはますます強まりますね。今年は、米国女子ツアーで竹田麗央選手や岩井千怜選手、西郷真央選手が優勝し、男子では松山英樹選手、久常涼選手、星野陸也選手、金谷拓実選手、大西魁斗選手と、みなさん頑張っている。僕も頑張らないと…。みんなの頑張りが、僕の励みになっています。

ただ、あまり結果ばかりを意識しすぎると、ゴルフを楽しめなくなってしまうので、なるべく楽しむ気持ちを忘れずに、前向きに取り組んでいきたいと思っています。これからも日々、いい状態を作れるように頑張っていきますので、引き続き応援していただけたらうれしいです。

写真:本人提供

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