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【舩越園子コラム】リーも、リオも、辿る道
【舩越園子コラム】リーも、リオも、辿る道
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2015年7月6日 04時24分
だが、石川自身は、成績の大きな波を気にしてはおらず、「成績の安定より、スイングの精度で安定したものができるようにと思っている」。いいスコアを出そうとしたところで「いいスコアの出し方というものはないと思う」。成績を安定させようとしても「やろうと思ってやれることではないと思う」。それならば、何をやろうとしているのかと言えば、それが「スイングの精度を上げること」なのだと彼は考えている。
それゆえ、スコアも順位も挽回できなかった石川の最終ラウンドは、戦いの場においては「冴えないゴルフ」だったが、石川自身は「小手先ではなく体でクラブをコントロールできた。いい内容のショットでしっかり終われた。来週も同じ内容でショットがしっかり打てれば、先は明るい」と、むしろ満足感を覚え、光を見い出していた。
スコアや順位より、技術の向上と技術に対する満足感が最優先。その姿勢は米ツアー挑戦を開始した2009年から一貫しており、父親以外にコーチを付けない姿勢も一貫している。その頑なな姿勢が、いいのか悪いのかは、しばしば方々で取り沙汰されるが、たとえ周囲が何と言おうとも、自分が信じる道でなければ、何年も歩み続けることは、きっとできないだろう。
優勝したリーも技術最優先の考え方は石川と同じだが、コーチに関しては正反対だ。「僕は子供のころから自分のスイングに満足したことが一度もない。スイングを良くしたくて、コーチはたぶん100人以上、変えた」。
それは、まさに迷路にはまり込んだような日々だった。2010年の秋にはQスクール(予選会)に失敗し、翌年は下部ツアーで1年を過ごした。そこで賞金ランク6位になり、2012年は米ツアーに戻ってきたが、再びQスクール、下部ツアーへ転落し、そして再び米ツアーへ。行ったり来たりしてきたリーの成績は、石川以上に不安定だったとも言える。
だが、今年のプエルトリコ・オープン後に出会ったドルー・ステッケルが「僕のスイングを一気に向上させてくれて、僕の人生を変えてくれた」。スイングの向上が自信になり、そのおかげで、ついに初優勝を挙げることができたと、彼は振り返った。
それゆえ、スコアも順位も挽回できなかった石川の最終ラウンドは、戦いの場においては「冴えないゴルフ」だったが、石川自身は「小手先ではなく体でクラブをコントロールできた。いい内容のショットでしっかり終われた。来週も同じ内容でショットがしっかり打てれば、先は明るい」と、むしろ満足感を覚え、光を見い出していた。
スコアや順位より、技術の向上と技術に対する満足感が最優先。その姿勢は米ツアー挑戦を開始した2009年から一貫しており、父親以外にコーチを付けない姿勢も一貫している。その頑なな姿勢が、いいのか悪いのかは、しばしば方々で取り沙汰されるが、たとえ周囲が何と言おうとも、自分が信じる道でなければ、何年も歩み続けることは、きっとできないだろう。
優勝したリーも技術最優先の考え方は石川と同じだが、コーチに関しては正反対だ。「僕は子供のころから自分のスイングに満足したことが一度もない。スイングを良くしたくて、コーチはたぶん100人以上、変えた」。
それは、まさに迷路にはまり込んだような日々だった。2010年の秋にはQスクール(予選会)に失敗し、翌年は下部ツアーで1年を過ごした。そこで賞金ランク6位になり、2012年は米ツアーに戻ってきたが、再びQスクール、下部ツアーへ転落し、そして再び米ツアーへ。行ったり来たりしてきたリーの成績は、石川以上に不安定だったとも言える。
だが、今年のプエルトリコ・オープン後に出会ったドルー・ステッケルが「僕のスイングを一気に向上させてくれて、僕の人生を変えてくれた」。スイングの向上が自信になり、そのおかげで、ついに初優勝を挙げることができたと、彼は振り返った。