「僕もリオも、よく練習場で遅くまで一緒になった。僕らはたぶん誰よりも多く球を打ってきた。こうして、ある日突然、僕が優勝できたように、きっかけさえあれば、リオにもそんな日は必ず来る。僕にとって、あのマスターズから今日までの6年は長い旅だったけど、スイングに取り組み続ける旅はこれからも続いていく。リオも同じだと思う」
黙々と努力する姿は、誰かが必ず見ていてくれる。石川には、いい仲間、いい理解者がいる。優勝者の口から、それを聞くことができたことは、私にとって、ちょっとうれしい出来事だった。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)