<日本女子アマチュア選手権 Presented by カープレミア 2日目◇17日◇北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)◇6578ヤード・パー72>
今年の日本女子アマには9人の中学生が出場。そのうち4人が決勝ラウンドに進出した。最上位のトータル2アンダー・11位タイにつけているのは青森県出身の工藤夏姫(なつき、八戸市立根城中3年)だ。
初日は「69」をマークし3アンダーの4位で滑り出した。2日目も前半の3番、そして9番のバーディでトップ5付近を維持。しかし後半に入ると、「パターがかみ合わなかった」と10番、さらに14番、15番とボギーが続いた。「短いパーパットが入らなくなり、グリーンを外すことも多くなりました」。それでも初日の貯金もあり、上を狙える位置に踏みとどまった。
今年5月の「東北女子アマチュア選手権」で3位になり、8人いる東北地区の代表のひとりになった。これが初めての日本女子アマだが、堂々のプレーぶり。「この位置で予選通過できたことはすごくうれしいです」。まだあどけない笑顔も弾ける。
ほかの中学生予選通過者は30位の寺岡虹(こう、府中市立府中学園3年)、40位の岩永梨花(りんか、尼崎市立塚口中3年)、57位の橋川珠空(みんく、奈良市立富雄中3年)。この結果も工藤にとっては「中学生のなかで上の順位であがれたし、すごくいい経験で自信にもつながります」といううれしいできごとだ。開幕前の目標は予選通過だったが、今は上位を争うひとりになっている。
キャディを務めるのは父の仁さん。母も応援にかけつけており、ゴルフを始めたきっかけになった両親に見守られながらノビノビとプレーしている。「きょうは風が少し強かったですけど、お父さんと話し合いながら番手を決めて、距離感もよかったです。(ボギーが続いたときは父から)『気持ちを切り替えて』って言われました」。日本一を目指す“親子二人三脚”のラウンドは、あと2日間続く。また予選ラウンドは同じ中学生の岩永と同組で、それも奏功した。
中学3年生ということで、進路も気になりはじめる時期。「地元の通信制高校にするか、(いろいろな高校から)声もかけていただいているので、悩んでいます」。県外にゴルフ留学をするという考えもあり、ここからは高校選びも本格化していきそうだ。目標に掲げる「プロテストで一発合格」を実現するため、最適と思う道を進んでいく。
身長は150センチながら、ドライバーの平均飛距離はすでに「230ヤード」を誇る。得意クラブも「ドライバー」だ。憧れは「飛距離もあって、ショットの精度もすごいので目標にしたい」と話す勝みなみ。中学生のときにツアー優勝を果たし、現在、米国を主戦場にする先輩のような豪快なプレーを目指していく。『将来、海外でプレーしたいか』と聞かれると、力強く首をタテに振った。
マッチプレー方式からストロークプレー方式に戻った2016年以降の最年少予選通過記録は、同年大会に出場した梶谷翼の12歳8カ月。このときは6位と上位で終えている。ほかにも22年大会の清藤羽琉の13歳3カ月などの中学生予選通過記録が残っている。工藤は14歳10カ月で、この記録には及ばなかった。ただ首位とは6打差。マッチプレー時代の04年に宮里美香が達成している中学生優勝の可能性は、もちろん残っている。(文・間宮輝憲)
