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米最終予選会行きを逃した選手の今後は? 国内で足場固め、最終プロテスト受験、米国以外のQT挑戦など“進路”はさまざま

米国女子ツアーの来季出場権をかけた2次予選会の最終ラウンドが行われた。通過を果たせなかった日本勢の今後は?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年10月21日 21時30分

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 最終日◇20日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

11月30日~12月5日に行われる米国女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ)行きをかけた4日間が終わった。その参加者のひとり、9月に行われたファーストステージを勝ち抜いて出場した山路晶は、トータル5オーバー・95位タイで敗退した。目標にしてきた米LPGAへの挑戦は、いったん今年はこれで幕切れになる。

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切れ味鋭いショットでバーディも計11個奪ったが、初日から3日目まで1ラウンドに1個ずつ喫したダブルボギーなど、池が絡むホールが多いコースで、ここぞという時のミスに泣かされた。それでも「悔しいけど楽しかったですね」と、そのノビノビとした雰囲気は肌に合った。ただ「こっち(米国)のほうが、ナゾにショットがいい(笑)。思い切ってできるんだと思う。なおさらもう少しできたな」と、状態が悪くなかっただけに今回の結果には“惜しさ”も感じる。

ここからは足場を固める時。「日本で頑張って、また挑戦したいと思えたら来たいです。(予選会の)流れもなんとなく分かったし」と再び主戦場に戻り、残りのシーズン、そしてQTへ向け準備を進める。帰国は22日(日)の夜になるが、すぐさま翌月曜日には「樋口久子 三菱電機レディス」(10月27日開幕)のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に臨む予定も立てている。“過密日程”ではあるが、ここを夢への再挑戦の第一歩にする。

ほかの敗退者たちも、それぞれの思いを胸に帰国する。米ツアー復帰を目指して臨んだ山口すず夏(トータル14オーバー・158位タイ)は、10月31日から始まる日本の最終プロテスト(岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)での合格が次の目標になる。「なんとしてもテストに通って、QTでいいところに行って、TOTO(ジャパンクラシック)で頑張りたい。まずはショットを修正しないと」。日本で行われる唯一の米国女子ツアー公式戦優勝による“返り咲き”も、来年の大きな目標のひとつだ。

こちらもファーストステージを勝ち抜いた24歳の伊藤真利奈(トータル9オーバー・133位タイ)は、米国以外の“海外”で戦いを続けるつもり。今年のプロテストは第2次予選で敗退。そこで来年1月に行われるオーストラリアツアーのQT受験も視野に入れる。「コースマネジメントで“もっとこうできたら”という改善点が見つかりました。この経験を今後に生かしたい。いつかは(米ツアーに)」。世界に飛び出し、ツアープロの道を模索していく。

今回が初挑戦した2012年以来、11年ぶりの予選会出場となった上原彩子も、トータル6オーバー・104位タイで最終行きを逃した。「もっと挑戦したい気持ちがある。できるだけ頑張ろうと思っています」とこれからも海外でのプレーが第一。欧州ツアーのQT受験への意向も示しており、39歳の今後の動きも気になるところだ。

ここに挙がった選手たちは、限定的ながら米下部のエプソンツアーには出場できるが、出場優先順位は低くなってくる。そのためまずは国内、そのほか海外で戦い、また来年この予選会を受けるというのが、道筋になっていきそうだ。(文・間宮輝憲)

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