<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇6日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>
初めて出場するメジャーの第一印象は「ピンクがいっぱいで、かわいいですね」。大会のシンボルカラーが至る所で目に入ってくる会場で、佐久間朱莉は結果だけでなく内容にもこだわるつもりだ。
世界ランキング上位50位以内の資格で、出場権を手繰り寄せた。「今年は挑戦をしっかりして、出られるところには出たいという思いで開幕からやっています」。4月には「シェブロン選手権」に出場(予選落ち)。6月には「全米女子オープン」で22位という結果も残した。出場資格のあった「KPMG全米女子プロ選手権」はエントリーを見送ったが、その間も国内ツアーでプレーと、その“挑戦”は、これまでにはなかったスケジュールにもつながっている。
「結果も大事ですけど、結果だけを見すぎて、最近はなかなかうまくいってない。“こうしたい”、“こうなりたい”という理想像に向かって、今はただひたすらに突き進んでる。今週も結果だけに左右されないように」。これがタフな戦いに挑んでいる理由だ。
2週前の「EARTH MONDAMIN CUP」に出場し、翌週はスキップ。フランスに3日(金)に入って、調整の時間に充てた。すでに18ホールの確認も終了。「狭くて、フェアウェイの傾斜がきついホールが多い。つま先下がり左足下がり、つま先上がり左足上がりみたいな状況が多いので、傾斜地からのショットがキーになりますね」。そして「関西はこういうコースが多いから、フランスというより関西に来た気分になりますね」と言って笑うが、エビアン・リゾートGCの特徴は、そのままスコアを左右するカギになる。
それでも、自信を得られる要素も多い。全長6479ヤードは、これまでのメジャーに比べ距離が短く、「私の距離でも2オンを狙えたり、フェアウェイがタイトになっているので、そこはティショット次第というのもある。日本にもありそうなコース」という印象も抱く。
5月の「ブリヂストンレディス」のプロアマでは、まだ欧州ツアー単独開催だった1997年大会を制している小林浩美・現日本女子プロゴルフ協会会長と回り、『私も勝ってるから大丈夫よ』という言葉で背中も押してもらった。宮里藍が2勝(メジャー昇格前の2009、11年)、そして古江彩佳が24年にここでメジャー制覇も果たしており、ここが“日本人向き”と呼ばれることにもうなずける。「古江さんとプレースタイルも似ているし、自分もチャンスがあると思って来た。自信をもってプレーしたいですね」と、その言葉にも力がこもる。
「あと(メジャーは)2つしかないので、自分がどれだけできるかに挑戦しながら上で戦いたい」。今週はフランスで戦い、来週は宮城県で16日から始まる4日間大会「明治安田レディス」への出場を予定している。それが終わると、今度は渡英し「AIG女子オープン」(全英、30日~8月2日、ロイヤルリザム&セントアンズGC/イングランド)でプレー。ここからも「こんなに行って、帰ってという日程を組んだことがないので、ちょっと心配です。無理せずに体と向き合えれば」という“未知の領域”に挑んでいく。
借りている家の前には、すぐにレマン湖が広がり、そこが散歩コースにもなっている。「コースから見える景色も、街を歩いていてもキレイ。そこも楽しみながら」と雰囲気も満喫している。2年前の「日立3ツアーズ選手権」時には、古江がつけていたこの大会の優勝者がもらえる副賞のロレックスの腕時計にも目を奪われた。「名前とかも入っていて“わー”ってなりました。かっこよかった。名誉なことですし…ゲットしたいですね」とニッコリ。ひとつでも多くの“収穫”を得る4日間にしたい。(文・間宮輝憲)
