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メジャー過去最高の結果に感じた、米ツアー進出ムーブメントの加速 笹生優花と渋野日向子の良さとは?【石井忍の目】

海外メジャー第2戦「全米女子オープン」は笹生優花が優勝した。2位に渋野日向子が続き、古江彩佳、小祝さくら、竹田麗央がトップ10入りを飾った。日本勢が活躍したランカスターでの戦い。大会を中継したBS松竹東急で4日間解説を務めた石井忍に、総括を聞いた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年6月6日 15時00分

■笹生のパッティングと渋野の24年スイング

笹生は昨年のパーオンホールの平均パット数は1.76(全体10位)、パット数は29.77(全体57位)だったが、今季はここまでそれぞれ1.74(全体1位)、28.97(全体8位)と改善されている。「昨年からブレード型をマレット型に変えて、ゆっくり、いいテンポで打っていました。途中、ラインが少し薄めで2~3個を下に外していましたが、それはネガティブなことではない。ちゃんと打てていましたから」。

最終日の6番パー3では4パットのダブルボギーも喫したが、「これまではワンミスを引きずったりもしていたけれど、今回はそれがなかった。左の池をケアしたマネジメントをして、いいショットを打っていたけれど、あのパターは難しかったです。それでも切り替えられて、キレずにいいショットを打ち続けました」。4日間を通してのティショットとパッティングのスコア貢献度は、それぞれ『+1.43』で2位、『+3.2』で1位だった。

渋野のスイングについても、こう話す。「もともと、良くなってきていたようには感じていました。ここまでは、ワンショットを切り取るといいショットだけど、流れで見ればゲームを作れていなかった。ぼんやりとしてしまいますが、精神的なもので良くなったのかな。シャフトを変えたのも、カチッとハマるような最後のピースだったのかもしれません。印象的だったのは、ミスをしても笑っている姿が見られたことですよね」。もともと復調傾向だったが、それが結果として表れた。今季はパーオン率の低下に苦しんでいたが、今大会のグリーンを狙うショットのスコア貢献度は『+1.45』で8位につけた。

次の海外メジャーは2週間後に行われる「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(20日開幕)。その大会終了後には「パリ五輪」の代表選手も決定する。「つぎのメジャーも楽しみです」。日本勢の優勝争い、そしてメジャー連勝にも期待がかかる。

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