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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】プロアマが持つ意味、ツアーの方向性を考える
【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】プロアマが持つ意味、ツアーの方向性を考える
配信日時: 2018年6月12日 08時47分
スポンサー依存度の高い現状でするべきことは、プロアマの重要性を徹底的に選手に教え込むこと。プロアマでの失態は、スポンサーを手放すことにもなりかねず、ツアーへの大きな損害行為につながるからだ。「賞金で稼ぐからプロアマなんてどうでもいい」と思っているとしたらそれは大きな間違いだ。賞金を稼ぐ場である試合そのものがなくなってしまうかもしれないということを選手たちにたたき込む。それが甘いのではないか。
男女どちらのツアーでも、根本的にこれが伝わらないのには理由がある。プロゴルファーとしてプレーしていた者が、ツアーを取り仕切っているからだ。現役時代、その重要性を理解していたとは思えない行動を取っていた先輩たちがいたことを後輩たちは知っている。現役選手たちの心の中には「エラそうなこといってるけど、自分のときはもっとひどかったって聞いてるよ」という気持ちがある。特に男子にその傾向が強い。今の状態でこれを払しょくするには、青木会長自身がきれいごとをいうのではなく「自分のころは確かに悪かった。今では反省している。時代も変わり、そんなことでは試合ができない。だから、どうやって試合が行えているのかを理解して行動して欲しい」と、選手たちに向かっていうこと。これしかないだろう。
男子に比べて若い選手が多い女子ツアーでは、試合がないという状態がイメージできない選手も多い。試合がないというのはどういうことかをまず理解させ、自分の仕事は何かを植え付けること。これが大切だ。小林浩美会長の現役時代にスポンサーに対して態度が悪かったと言う話は聞いたことがないが、他の先輩プロには決してほめられた態度ではない者もいた。そんな話もしながら、決してマネしないよう後輩たちにいい聞かせること。もっといえば、男女両ツアーともトップがプロゴルファー以外になる必要もある。
今回の「片山晋呉プロアマ事件」は、想像以上に根が深い。ただ、片山一人を責めたり、処分して済む問題ではない。男女両ツアーが長い目で根本的なあり方を考える。対処療法ではなく、行動することが必要だ。(文・小川淳子)
男女どちらのツアーでも、根本的にこれが伝わらないのには理由がある。プロゴルファーとしてプレーしていた者が、ツアーを取り仕切っているからだ。現役時代、その重要性を理解していたとは思えない行動を取っていた先輩たちがいたことを後輩たちは知っている。現役選手たちの心の中には「エラそうなこといってるけど、自分のときはもっとひどかったって聞いてるよ」という気持ちがある。特に男子にその傾向が強い。今の状態でこれを払しょくするには、青木会長自身がきれいごとをいうのではなく「自分のころは確かに悪かった。今では反省している。時代も変わり、そんなことでは試合ができない。だから、どうやって試合が行えているのかを理解して行動して欲しい」と、選手たちに向かっていうこと。これしかないだろう。
男子に比べて若い選手が多い女子ツアーでは、試合がないという状態がイメージできない選手も多い。試合がないというのはどういうことかをまず理解させ、自分の仕事は何かを植え付けること。これが大切だ。小林浩美会長の現役時代にスポンサーに対して態度が悪かったと言う話は聞いたことがないが、他の先輩プロには決してほめられた態度ではない者もいた。そんな話もしながら、決してマネしないよう後輩たちにいい聞かせること。もっといえば、男女両ツアーともトップがプロゴルファー以外になる必要もある。
今回の「片山晋呉プロアマ事件」は、想像以上に根が深い。ただ、片山一人を責めたり、処分して済む問題ではない。男女両ツアーが長い目で根本的なあり方を考える。対処療法ではなく、行動することが必要だ。(文・小川淳子)