「ショットメーカーの強みはベタピンにつけられるのはもちろん、何よりも自分の好きなラインに置くことができること」と辻村氏。ピンまで同じ5mでも自分のラインを作れるから、粘り合いでも伸ばし合いでも強さを見せることができるのだ。
■約2年5カ月ぶりのトップ10 比嘉真美子は“大人のゴルフ”になった
また、今大会の大きなトピックスとして2勝を挙げて以降、シードを失うなど苦しんでいる比嘉真美子が久々にトップ5フィニッシュをしたことだ。
「去年までの彼女と大きく変わったところとして全体的にしっかりとテーマや意味を持って取り組んでいるところが挙げられます。去年は練習場に行って、とにかくクラブを振って良くしようという感じが見受けられましたが今年は何をやるかが明確になっていると思います。ただ球を打つだけじゃなくてクラブを使わず動作を繰り返して体に覚えこませたり、朝のランニング、トレーニング、ストレッチなどを入念に40分くらいかけるなどフィジカルにも力を入れるようになりました。そうして体をしっかりと動かしてから練習場にいくのです。また、呼吸の練習も行っているそうです。しっかりと横隔膜を広げる呼吸を身に付けて、ティグランドでも同じ呼吸をして、同じリズムでプレーできるようにするなど、様々な角度から良いものを取り入れているように感じます」(辻村氏)
また、辻村氏は以前の比嘉と比べて“大人のゴルフ”になったと解説する。
「プレー面でいえば変わったのはまずスイング面。昨年は悩んでいたこともあって切り返しのタイミングで力みが出ていました。先ほどの車の話であったように、加速が先に来てしまうとその後は減速するしかありません。また、どうしても上半身に力が入っていて上だけで振っている印象がありました。ですが今年のスイングを見ると下半身をしっかりと使えていて、スピードに一番乗っているのが球を打った直後になっているので、スプーンでも良く飛んでいきます。そして何よりもゴルフが大人になりました。ジュニアの頃は“飛ばすだけ飛ばす”という印象でしたが、しっかりと振ることは残しつつ今は何ヤード残すか、フェアウェイにしっかりと置こう、といったピンから逆算するゴルフに変わったと思います」