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■ 3日間のあいだに“的確に効く”修正ができる本当の強さ
「ウェッジでピンを狙う際の“縦の精度”はツアーNO.1。自分の落としたいキャリーから2歩以内で打ってくる精度。賞金ランク上位者に共通することではありますが、普段の練習でも10ヤード刻みの精度に特にこだわっている。短いクラブは縦距離の精度、長いクラブはラインを出す精度。これが彼女のショット力の理由です」(辻村氏)
プレーオフは532ヤードのパー5を使って行われた。距離面でも、打ち上げのホールロケーション面でも2オンが難しく、3打目の勝負となる。この時点でショートゲーム巧者であるイ・ボミに流れは傾いたのかもしれない。実際、イ・ボミは3打目を残り120〜130ヤードにおき、ピン真横1mにぴたりとつけた。『プレーオフに入ってからは“30分だけ”集中しようと思った』と優勝会見で語ったように、イ・ボミは勝負どころで集中力を高めて、完璧に縦の距離感をあわせてきたのだ。
今大会のボミは3日間を通してスイングが定まっていたわけではなかった。バックスイング時のトップの位置が定まらず、毎日違う感覚でプレーをしていたという。だが、『最終日は“右ヒジが締まってトップに入る”ことだけを意識していました』と、自身の状態を鑑みて対処できる修正力がプレーオフのスーパーショットに繋がった。