また、独特のノーコックスイングの動きについては「手を使わないボディターン」と表現する。「良い所は、手先の動きにとらわれず大きな筋肉を大きく使ってくるところ。アドレスで作った手元の角度をスイング中崩すことなく、シンプルに一つの軸でまるでコマのように体を回転させる。常に腕・クラブを体の正面で維持し、体を素早く回転させることにより安定した力強いボールを打ってくるショットメーカーですね」(辻村氏)
賞金ランキングも2位に浮上。目標としている1億円も目前に迫った。
「この位置につけているのはパッティングが良くなっているのも大きいと思います。上位にいけるショット力はもともとありましたが、これまではグリーン上が課題でした。ですが、今年は平均パット数が9位。過去3年間よりも飛躍的に向上しています(2013年は同34位、14年は25位、25年は34位)。特に短いパット、勝負を決めるパットを外さなくなったことが成績に反映していますね」(辻村氏)
■パター巧者が上位を独占 アマチュアも試したい鈴木愛の練習法
また、今大会はプレーオフで敗れたボミをはじめ、3位の全美貞(韓国)、4位タイの渡邉彩香、鈴木愛といった平均パット数でベスト10に入っているパター巧者がベスト5を独占した。
「この大会のグリーンはとても速く、最終日には13.5フィートくらいのスピードが出ていました。難しいコースはやっぱりパッティングの上手い選手が上に来ますね。その内、アマチュアが参考にしたいのが平均パット数1位の鈴木愛選手の練習方法。彼女の練習は主に2つ。1つが両ワキにスティックを挟んで肩のスイングでボールを打つ方法。そして“アドレスした状態からフォロースルーだけで転がす”の2種類です。実際に試してもらうと分かると思いますが、アマチュアの方はまず上手く転がらないと思います。それはボールがフェースに乗っている時間が短いからです。彼女は乗っている時間が非常に長く、フェースの上を転がったりしないため、しっかりと強い球がでます。3日目の18番で25mという長い距離をしっかりと寄せて2パットで上がれたのも、強く転がる球をしっかりと打てているからこそです」(辻村氏)